芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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また、大人小説(R18)の閲覧はご自身のご判断でお願い致します。

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【成均館 二次小説】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine - 136(パラレル)  

成均館スキャンダル連載

ドラマ版成均館スキャンダルの人物が登場する、現代パラレル二次小説です。ご注意下さい。

- - - - - - - -

ヒョウンは、お辞儀をしたまま、体を起こさない。
ユニは、ヒョウンの肩に右手を置いた。
「ヒョウンさん、顔を上げて下さい」
ヒョウンがお辞儀をしてから再び頭を上げるまで、ソンジュンは、ただ、ユニを見た。
口をぽかんと開けて、間が抜けた顔をしていたに違いない。
ユニは、バックパックを背負っていた。黄色いウインドブレーカーが、左腕から垂れている。
そして、ヒョウンの肩に手を置く前に、右の指で唇を弄った。
何かを深く考えている時の、彼女の癖だ。
でもそれはほんの一瞬で、あ、と思ったら、もうヒョウンは頭を戻していた。
ユニは、何を考えたんだろう。
ソンジュンはヒョウンと結婚するつもりなんか毛頭ないと、きっぱりと言ってくれるだろうか。
彼女は、ユニは、ヒョウンとソンジュンがお似合いだと、言い放ったことがある。
あれは本気じゃなかったと後でわかったけれど、ソンジュンは、ユニが心の何処かで、まだヒョウンとソンジュンが結婚するものだと思っているのも、知っている。
そういう意味では、ヒョウンが言うところの「望んでも望まなくても、私たちは結婚することになる」において、二人の見解は、一致しているんだろう。
だから、怖い。
ユニがまた、ヒョウンを励ますようなことを、言うかもしれないのだから。



体を起こしたヒョウンの向こうに隠れてしまったユニは、ソンジュンの位置から見えない。
二人の背丈にさほど違いはないのだろうけれど、いつもピンヒールを履いているヒョウンは、ユニより高い。顔を少しだけ下げて、ユニの言葉を待っている。
ソンジュンもまた、ユニの言葉を待った。
あの時と今では、二人の関係は確実に変わっている。ユニは、もう、あんなことを言わない。言うはずがない。

――ユニの顔が見たい。

ソンジュンは、そっと、一歩、いや半歩だけ、体の左にずらした。
まだ二人はソンジュンに気がついていない。
朗らかな笑い声や、テーブルと椅子がぶつかる音、それに周りを行き交う学生達が、ソンジュンを二人から隠してくれているのだろう。
心臓が、喉元までせり上がってきた気がする。耳の奥に響く動悸がうるさい。
最終通告を待っているような気分だ。
こんな時は、早く答えを知りたい。とどめを刺されるんなら、早く刃を突き刺して欲しい。一方で、永遠に答えなんか聞きたくないのだ。



眉を顰めたソンジュンの視線の先で、ユニが口を開いた。
「私は友達だから、結婚の話をしても、聞いてくれないと思います。ごめんなさい」
ソンジュンは、いつの間にか止めていた息を、ゆっくりと吐いた。
吐き出した息とともに、心なし上がっていた肩も、落ちていく。
よかった。ユニが、断ってくれた。



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【関連作品】

【作品名】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  花の四人衆  一ヶ月感謝企画 

2018/01/19 Fri. 16:21  tb: 0   コメント: 0

芙蓉の書四周年と年末年始のご挨拶  



12/23で、芙蓉の書は、四周年を迎えました。ありがとうございます。
脳天気な私とは違い、ユチョンに関して、皆様、様々な思いを秘められていることと思います。
そんな中、変わらず芙蓉の書への応援を頂きまして、皆様の暖かい心遣いに、感謝をする一年でした。
ありがとうございます。

今年は、昨年に比べ、更新スピードが落ちてしまった一年でした。
実は、パソコンに向かっても、納得した文章が書けないな、と思いながら、更新していることがほとんどでした。
ライターズ・ブロック、に相当するのでしょうか。
ストーリーは頭の中にあるので、厳密にはライターズ・ブロックではないのかもしれません。
「これじゃない」と思いながらキーを叩き、そして、「唯でさえ更新していないのに、文章が微妙という私自身の問題でお待たせするのは、違うだろう」と思いながら更新ボタンをクリックし、と、表現したいことと文章力が、どうにもこうにも噛み合わない感覚が、付き纏っております。
惰性も、あると思います。
芙蓉の書をスタートした時期よりも、文章は早く書けるようになったので、クオリティが微妙でも、文字数そのものは稼いでいる、という……。
本来であれば、納得したものを公表するべきです。
そもそも、スタート時から自分の文章力に完全に納得できたことはなかったのですが、今年は特に酷い一年でした。

皆様に読んでいただく、という点において、出来得る限りの努力は不可欠です。
申し訳ありません。

さて、そんな一年だったのですが、来年に向けて、新たな目標も見えてきました。
以前、アメリカ英語でオリジナル小説を書いていると、お知らせしたことがあります。
文法の校正でお付き合い頂いている方々の「褒めて伸ばす」を地で行く作戦にまんまとハマって、今も書き続けております。
私のお話の発想・着想は、英語でも日本語でも変わらないのですが、最近、「poetic」と褒められることがありました。
Poetic?
ポ、ポエティック?
ポエティック!?
とても嬉しいです。
しかし、日米の文化の違いがベースにある、受け取り方の違いでしょう。
芙蓉の書のお話の特徴(?)、ひいては私自身の特徴(?)は、僭越ながら「ソンジュンのキャラにハマる理屈っぽさ」にあるのではないかと、ちょっと思っております。
私が書くソンジュンが、とてもソンジュンっぽい、とお褒めの言葉をいただくことが多いので、そう感じております。
そして、ソンジュンは、断じてポエティックではありませんw
理屈っぽさとポエティックは、180度違います。
理屈っぽい性格の私が、ポエティックなお話を書けるわけがありません。


こんな嬉しいお褒めの言葉を頂いて、ふと、思ったのです。
逆に、アメリカ英語特有の表現や発想を捉えて、上手く日本語に落とし込むことが出来れば、芙蓉の書のお話も、ポエティックな味付けが可能ではないか!?と。
せっかく二つの言語でお話を書いているので、相互に活かす形で、母語である日本語力を伸ばして行き、皆様にとっても読みやすく楽しいお話にしたいな、と考えております。

また、オリジナル小説では、一つのモチーフを繰り返しストーリーの中で登場させていく、という手法を使ったことがありました。
具体的には、お花の香りが鼻につく、からはじまり、その匂いがいい匂いに感じるときもあれば、ウザく感じるときもある、と言った具合です。
これも受けが良かったので、いつか、芙蓉の書でも、モチーフを使ったお話を書いてみたいと思っています。


お褒めいただいた経験で、英語の方を先に書いてしまいましたが、芙蓉の書でも、たくさんのお褒めの言葉をいただきました。
「なんだか違う」と思いながら、しかし、そんな中で、探りながら記した単語や表現を拾ってくださり、コメントを下さいました皆様、ありがとうございます。
コメントを拝読しながら、「ああ、この表現を使って正解だったんだ」と、大変励まされました。

禍福は糾える縄のごとし
ブログの禍福も糾える縄のごとし

個人的には、日本語力の弱さを痛感した一年でしたが、ブログスタート時には思いもよらなかった発見もあった一年でした。
芙蓉の書でお話を書き始めて、皆様が応援してくださったからこそ、英語のオリジナル小説にも挑戦できました。
世界が広がったのも、面白い発見が出来たのも、皆様のおかげです。
芙蓉の書では『ルールがないのが唯一のルール』です。
コメントや、拍手などを残さなくても、足を運んでいただいただけで、皆様の応援を肌で感じております。
拍手やランキングの投票、ツイーターでの応援、ブログや拍手のコメントも、繰り返しになりますが、とても励まされております。

皆様に頂いたチャンスや励ましを無駄にせず、来年も更新を続けたいと思います。
また、皆様におかれましては、『ルールがないのが唯一のルール』の芙蓉の書では、ノンビリとお過ごしいただきたいと存じております。

四年間ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
素敵な年末年始をお過ごし下さい。



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【関連作品】

【作品名】お礼

【テーマ】

2017/12/29 Fri. 16:56  tb: 0   コメント: 0

【成均館 二次小説】手をつないで - 38(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

「君が、青壁書だったのか!」
我を忘れて叫んだ後に、ソンジュンは顎を引いた。
ジェシンが青壁書を捕まえたのは本人から聞いていたが、どんな人物か問うても、「すぐに奴を引き渡してしまったから、俺は知らない」の一点張りだった。
「一度見逃したものの、王宮からの、ほぼ王命に近い命が出たから嫌々捉えたのだ」とも言っていた。
成均館では、ここの儒生に違いないと博士同士で目を光らせていたから、ソンジュンからもジェシンに打診していたが、その度に、うんざりした顔をされた。
曰く、武官は、必ずしも成均館に従わなければならないわけじゃない、と。
赤壁書だったジェシンが青壁書の肩を持ちたがるのは、よく分かる。
青壁書を捉える前も捉えた後も、そう思っていたのだが、彼が、ソンジュンの追求をのらりくらりと躱した理由が、実は青壁書は女人だったからだとは、想像だにしていなかった。
「ごめんなさい」
ひどく小さい女人の声で、キム・ヨンミは謝った。
「あなたは、私より大胆だわ。私は、目立たないようにと、ずっと小さくなっていたもの」
ユニは、キム・ヨンミの背中を擦りながら、慰める。
「キム・ユニ、君は知っていたのか?」
ソンジュンの問いに、ユニは静かに首を横に振った。
「ううん、知らなかった。もう、そんなに怒らないでよ。怖がっているでしょ?唯でさえ、普段から儒生に怖がられているんだから」
「怒ってなどいない」
「怒ってます」
夫婦の押し問答に、王がくすりと笑った。
「相変わらず、仲は良いのだな。安心した。朝鮮の繁栄のためにも、イ家の世継ぎを早く産んでもらわなければならないからな」
楽しげな王は、続けてユニとキム・ヨンミに疑問を投げた。
「キム・ヨンミ、そなたはキム・ユンシク博士が女人だと気付いていたのか?キム・ユニ、キム・ヨンミが青壁書だと知っておったのか」
キム・ヨンミは、床に額を擦り付けんばかりの勢いで低頭し
「ここでキム・ユンシク博士とイ・ソンジュン博士にお会いするまで存じませんでした」
と答えた。
ユニも、「知らなかった、成均館の儒生と知っていたら、真っ先に王の前に馳せ参じて許しを請うた」と低頭する。
ソンジュンも、慌てて頭を垂れた。
驚きが重なり過ぎて、まず王に許しを請うという基本が、すっかり頭から抜けていたのだ。



王は、自ら酒を杯に注いで、それを口に含んだ。
「別に立腹しておらぬ」
顔を上げたソンジュンの視線の先で、王は顔をほんのりと赤らめている。
ユニやソンジュンが来る前から、酒を嗜んでいたのだろう。少し暑そうに、扇子を手に取った。
王だけが全てを知っていて、種明かしの機会を狙っていたに違いない。
二人が到着したときからの上機嫌も、これで説明がつく。

――しかし、この種明かしの楽しみのためだけに、わざわざ夜闇に紛れる時刻に、山奥まで三人を呼び寄せるのは、度が過ぎているのではないか。
いや、王は先刻、キム・ヨンミは乳母になると言っていた。
そうだ、乳母だ。その話で、二人はここにいるのだ。

ソンジュンが、王の手元を見つめながら思いを巡らしている最中、王は、ソンジュンの心を読んだかのように、口を開いた。
「今夜は、王命があるのだ」
「王命!?」
ユニとソンジュンは揃って甲高い声を出した。
王は、ますます楽しげに扇子を仰ぐ。
この王は、どこまで人を振り回せば気が済むのだろうと、眉が寄り、眼光が鋭くなりそうなのを、床を見つめることで、必死に誤魔化す。
「イ・ソンジュン博士、キム・ユンシク博士、そんなに嫌がるな。キム・ヨンミへの王命だ」
ユニの隣のキム・ヨンミが、ひゅん、と息を鋭く吸った。
一旦収まったかに見えた震えが、また蘇り、見かねたユニがキム・ヨンミの手を握る。
王は、何故、皆はそんなに王命を嫌がるのか、と口を尖らした。
だが、すぐに扇子でキム・ヨンミを指し、また弾むような声に戻って、キム・ヨンミに王命を下した。
「もう既に話したが、キム・ヨンミ、然るべき時が来たら、そなたはイ家の乳母として務めるように」



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【作品名】手をつないで

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  花の四人衆  一ヶ月感謝企画 

2017/12/11 Mon. 17:10  tb: 0   コメント: 0

【成均館 二次小説】ぐーぐるに聞いてみよう - 6  

成均館スキャンダル連載

* もしも朝鮮時代に二次小説があったら *

「カラン、二次小説って知ってるか?」
「いいえ」
「ヨリム先輩、僕知ってます!三国志の二次小説を読んだことがありますよ!結構面白いですよね」
「キム・ユンシク、君はまた禁書を読んでいるのか?」
「自分だって、禁書が嫌いじゃないくせに」
「君の読む禁書は、少々おふざけが過ぎているから聞いているんだ。それに先輩。先輩は、また僕に艶本を勧めようとしているのではないですか?」
「またって……。結構気に入っていたじゃないか。なぁ、テムル?」
「ホントですよ。鼻の下伸ばしていたくせに、偉そうなんだから」
「僕がいつ、鼻の下を伸ばしたと言うんだ?」
「まぁまぁ、喧嘩はその辺にして、お前達が絶対に気に入る二次小説を手に入れたんだ。貰冊房に入荷しても、その日のうちに売り切れてしまうほど流行っているそうだ」
「そんなに売れているなら、写本の書き手に困っていないかなぁ。僕、貰冊房に行ってみようかな」
「キム・ユンシク!禁書の写本は駄目だと口を酸っぱくして言っているだろう!」
「だから、喧嘩はやめろってば。じゃーん。これが、その本だ!」
「『紅色の夢』。ふーん、女人が好みそうな感じですね」
「そう、女人に大人気なんだ。俺も読んでみたが、面白かったぞ」
「何の二次小説なんですか?」
「読めばわかる。カラン、お前からだ」
「『男の園、成均館の東斎。その一つの房室に、テムルという名の、しかし、名前とは幾分違って白い頬に赤い唇、他の儒生よりひと回り小さく、見目麗しい……』なんですか、これは?」
「とりあえず、続きを読んでみろ」
「『テムルの隣には、竹のように靭やかな出で立ちの、カラン。論語を唱える声は海よりも深く……』」
「もしかして、僕たちの話なの?」
「そうだ、テムル。今、お前達二人の二次小説が大流行なんだ!」
「冗談じゃない!早速貰冊房に出向いて、この本を売らないようにと掛け合わなければ。以前も、」
「ああ、あっちは、女官の嘘に尾ひれが付いて小説になったんだろ?これは、"現実ではありませんよ”と、ちゃんと釘を差しているから、二次小説だよ」
「あの女官のせいで、どれだけ酷い目にあったか、先輩だって忘れていないでしょう」
「忘れてないけど、これは二次小説。あれとは別。じゃあ、今度はテムルが読んでみろ。面白いぞ。えーーとね、このあたりの頁の」
「キム・ユンシク、君は、読まなくていい!」
「えぇー、少し読んでみたいよ」
「それなら、俺が朗読しようか?『カランの長い指の端が、テムルの膨らんだ胸の突起にかかり』」
「ちょっ、ちょっと!先輩!止めて下さい!」
「なんだよ、テムル。つまんないな」
「だって、僕とイ・ソンジュンの、その、あのっ」
「そう、お前とカランの褥の場面。お前が、女でね」
「そ、そんな、だって」
「書いている人は知らないと思うよ。お前が女だって。最近は、二人がお似合いだから、お前が女だったらどんなに素敵なんだろう、と妄想する女人が多くて、この本もバカ売れなんだそうだ」
「だからって、そんな場面を書いていいわけないでしょう!」
「でも、これ、続編も売れてて、今、五冊出てるらしいよ」
「五冊も?」
「うん、褥の場面もたっぷり。女人も、好きだよな」
「キム・ユンシク、君は中二房で、待っていろ。これから僕は貰冊房に行って……」
「あー、ちょっと待って。もう一冊、お前らが読んでおいたほうがいい二次小説があるから」
「後でいいです。この『紅色の夢』より酷いものはないでしょう」
「それは、酷いをどう取るかによる。こっちは、『緋色の夢』なんだけど、読み上げようか?」
「早くして下さい。貰冊房が閉まってしまいます」
「じゃあ、えぇっと、あ、この頁がいいかな。『カランは、すまない、を繰り返しながら、テムルの大物に手を伸ばした。テムルの瞼がふるふると震える』」
「……だ、男色!?」
「うん、お前らがお似合いだから……」
「それは聞きました!」
「男同士でも美しいと、多くの女人が、『緋色の夢』の続編を待ち望んでいるそうだ」
「『紅色の夢』と『緋色の夢』の作者は、一緒ですか?」
「一緒らしいよ。だから、この人は、テムルが女人とは知らないと思う」
「キム・ユンシク、中二房に戻って、絶対に僕が帰るまで出るな、わかったな?先輩、その本二冊預かります」
「あー。イ・ソンジュン、行っちゃった」
「テムルは嫌じゃないの?」
「嫌ですけど、あんな勢いで貰冊房に行ったって、あそこの主人は話を聞いてくれませんよ」
「俺さ、絶対、この後、カランは『紅色の夢』の濡れ場を読むと思うね」
「先輩、変な想像はやめて下さい!」



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【作品名】ぐーぐるに聞いてみよう

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  花の四人衆 

2017/12/05 Tue. 14:37  tb: 0   コメント: 1

【成均館 二次小説】手をつないで - 37(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

顔を見せたヨンミの瞳は、涙で盛り上がっていた。
これには、ソンジュンもたじろいだ。
ソンジュンの想像以上に、この少女は追い詰められている。
「キム・ユニ、そなたが欲しているのは、普通の乳母ではないことは、百も承知だ。ヨンミを見給え、まだ婚礼も済んでいない少女が、赤子に乳を与えられると思うか?」
相変わらず上機嫌の王は、笑顔を崩さない。
しかし、ユニはソンジュン同様、強張った表情を保ったままだ。
「私はまだ子を身籠っておりません」
「それは、わかっておる。だが、今、そなたとキム・ヨンミを引き合わせる理由が、私にはあるのだ。子を身ごもる前に、な」
ユニは、床をじっと見つめていて、まだヨンミの顔を見ていない。
あからさまに焦れた声で、王は、もう一度促した。
「少しは、キム・ヨンミと話をしたらどうだ」
ユニは、小さく肯定の返事をすると、横を向いた。
ヨンミもユニに顔を向ける。
彼女は、両手を大きく震わせ、眉頭には力を込めて、泣くまいと必死だ。
事情があるらしい王だけではなく、初めて会ったソンジュンやユニにも怯えている。
こんなにも恐れられる理由が己等にあっただろうかと、ソンジュンは考えを巡らせたが、殆どの日々を成均館と屋敷の往復に費やしている二人に、新しい出会いなどなく、縁のある人物は、ソンジュンの知る限り、"キム・ヨンミ”には繋がらなかった。



「あっ」
ユニが小さく声を上げた。そして、震えるキム・ヨンミの手を両手で包んだ。
「あなたは、キム・ヨンハク儒生ですね」
「えっ?」
ソンジュンが高い声を上げる。
「やっと気がついたか!」
王は、膝を打って喜んだ。
「キム・ヨンハク儒生。本当の名前は、キム・ヨンミなんだね。怖がらなくても、私達は、成均館から追い出したりしないよ」
さめざめと泣き出したキム・ヨンミの背中を撫でながら、ユニは優しく言い聞かせる。
なんとか成り行きを理解したソンジュンは、ユニに問いかけた。否、思考が混乱していて、誰に問いかけたかも分からなかった。
「成均館に、ユニの他に、もう一人女人がいるのか?」
「イ・ソンジュン博士は気づかなかったでしょう?私は、儒生の中に女人がいるって気付いていたわ」
ユニは、手をキム・ヨンミの背中に置いたまま、ソンジュンに告げる。
王は、
「では、知らぬふりをしていたのか?」
と、豪快に笑う。
ユニは、
「こんなに怖がっています。彼女に、何を仰られたのですか」
と、非難めいた口をきいた。
「女人の身でありながら科挙を受けたことも、成均館で学んでいることも、青壁書であることも、咎めたことはないぞ」
そう声に出して、くっくと笑った王は、文机の隣の卓に置かれた酒を、一気に煽った。



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【作品名】手をつないで

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  花の四人衆  一ヶ月感謝企画 

2017/11/24 Fri. 15:16  tb: 0   コメント: 0

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