芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
『目次』、『小説のテーマ』または『ランキング』からお進み下さい。
また、大人小説(R18)の閲覧はご自身のご判断でお願い致します。

> > 【成均館 二次小説】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine - 124(パラレル) > > 【成均館 二次小説】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine - 124(パラレル)

スポンサーサイト  



上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



↓ランキング参戦中です。画像をポチっと応援宜しくお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
拍手するLINEで送る


【作品名】スポンサー広告

【テーマ】

--/--/-- --. --:--  tb: --   コメント: --

【成均館 二次小説】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine - 124(パラレル)  

成均館スキャンダル連載

ドラマ版成均館スキャンダルの人物が登場する、現代パラレル二次小説です。ご注意下さい。

- - - - - - - -

初めて、韓国に帰って弟の学費を稼ぐ以外の未来を、描きたいと思えた。
でも、
「考えてみる」
ユニに言えたのは、これだけだった。
ソンジュンは、今まで学費に固執していた視点を他に向けてくれたけれど、今はまだ、胸のうちにくすぶる希望を安易に吐露できない。
ソンジュンと大学院に進む。これが最高の未来だろう。
友人として、一緒に学びたい、見守って欲しいとまで言ってくれたソンジュンは、きっとこの答えを期待している。
少しだけ険しい目つきのソンジュンは、それだけ真剣なのだ。
ユニも、純粋な友人として、ソンジュンの熱意に応えたい。なのに、捨て切れない恋心が、邪魔をする。
四六時中ソンジュンにときめいて心臓を高鳴らせているユニにとって『そばで見守っていて欲しい』なんて、殺し文句でしかない。
真面目な話なのに、またもや心臓が煩く騒いでいるユニの心の内を知るはずもないソンジュンは、涼しい顔で、ノートパソコンに向かい、一度閉じた翻訳のファイルを再び開いた。
食べ残しの冷えたチャプチェも摘んでいる。
「将来は、まだわからないけど、ありがとう。オッパ」
それなりに勇気を要した一言だったが、ソンジュンはユニの顔を一瞥しただけで、画面に視線を戻してしまった。

――そっけないの。

しかも、ソンジュンが真剣に睨んでいるファイルは、本来はユニが仕上げるべき翻訳である。
どうやら、英作文が面白くなってしまったらしい。呆れるほどに、どこまでも、学問人間だ。
「テストが終わったら」
ソンジュンが、長い指でキーボードを軽やかに叩きながら、口を開いた。
期待を持たせる心臓への一撃と、同時に、休暇にロマンチックなお誘いなんてあり得ないと初めから諦める分別とが綯い交ぜになって、ユニを襲う。
案の定次の瞬間には、あり得ない可能性の方の言葉が続いた。
「カミュを読み直そうと思うんだ」
「英語で読むの?」
カミュとは、サルトルの友人のフランスの作家だ。
本当は人気作家になりたかったサルトルと、哲学者が夢だったカミュ。
二人は友人関係を続けながらも、内心は、複雑だったことだろう。
二人の関係を知っていれば、カミュに触れるのも自然だが、このタイミングで言い出すのだから、ソンジュンは、つくづく、女心がわかっていない。
「うん、そのつもりだ。韓国語版は殆ど読んでしまったからね」
けれど、学問に打ち込む英明な横顔こそ、ユニが大好きなソンジュンだ。
ああ、片思いは分が悪い。
「私も読もうかな」
「そうだ、一緒に読もう!」
破顔とも言える笑顔で、ソンジュンが振り向いた。
「オッパは、本当に勉強が好きだね」
口が尖ってしまっている自覚はあった。けれど、止めたくても、自然に口元が歪んでしまう。
「ユニ。君は、何もわかってない」
「勉強が好きだから、好きだねって、言っただけだよ」
「それじゃあ、僕が勉強だけが取り柄のつまらない人間みたいじゃないか」
「そこまでは言ってない」
カミュに焼き餅を焼いているなんてあまりにも幼いから、ちょっとした皮肉を投げただけだ。
学問を心から愛するソンジュンが好きだ。
共に大学院に通うという夢のような未来がこの先にあっても、それ以上先の未来は、きっと共に歩めない。
二人の道が別れても、ソンジュンは、ユニが好きな学問好きのソンジュンのまま、きらきらとした空気を纏って前へ進んでいくのだろう。
その予想図は切ないけれど、それでも、ソンジュンには、サルトルの言う“投企”を投げ出すことなく、自らの未来を切り開き続けて欲しい。
「オッパは、ずっと変わらないでいてね」
突然奇妙な一言を放ったユニを、ソンジュンは、困惑した瞳で見返した。
ずっと一緒に居られなくても、ソンジュンはユニの宝物だ。
いちばん大切で、一番守りたい、ユニの宝物なのだ。



↓ランキング参戦中です。画像をポチっと応援宜しくお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
拍手するLINEで送る


【関連作品】

【作品名】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  花の四人衆 

2016/12/29 Thu. 16:54  tb: 0   コメント: 0

コメント



コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://soytea.blog.fc2.com/tb.php/994-175f9067
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最新記事

目次

テーマ一覧

更新情報 配信中

プロフィール

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。