芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【スリーデイズ 二次小説】早くキスして - 9  

3days(スリーデイズ)連載


ドラマのネタバレを含んでいます。ドラマを未視聴の方は、ご注意下さい。

- - - - - - - -

ボウォンは、テギョンのジャケットをハンガーに掛けると、背中を押してテーブルにつくように促した。
襟元に指を入れたテギョンに、「ネクタイもハンガーにかける?」と、手のひらを見せて、ネクタイが乗せられるのを待っている。
そして、テギョンがネクタイを乗せ椅子に座るのを見届けてから、ジャケットを仕舞って戻ってきたボウォンは、てきぱきと料理をテーブルに並べ始めた。
「ちょっと、地味なの」
と、照れくさそうに笑いながら、お椀にご飯をよそっている。
煮物や汁物、炒め物がテーブルからはみ出さんばかりに並んだ。
ボウォンは地味だと言うが、テギョンにとってはこの上なく贅沢だ。
母が亡くなってから、いわゆる家庭の味と程遠い毎日を送って来た。
特段苦痛にも感じていなかったし、父と二人でキッチンに立ったものの、何がどうなったのかわからぬ、とても食べられないような恐ろしい代物が鍋の中で煮立っているのを見て、笑い転げる子供時代も、悪くはなかった。
けれど、亡くなった父も自分も、心の何処かで、こんな食卓を願っていたのだ。



食べるのに夢中で、美味しい、しか言っていない。
食事を終えると、すぐさまボウォンにソファーに導かれ、テギョンは改めてお礼を言うべく腰を下ろして姿勢を正したが、彼女は、そんなテギョンの食後の余韻に気づいているのかいないのか、早々とキッチンに戻ってしまった。
目の前には淹れたてのコーヒー。
熱々のそれを口に含みながら、テギョンは洗い場に立ったボウォンの後ろ姿を眺めた。
彼女は、腕まくりをして、皿洗いを始めた。
水が陶器にシンクへ零れていく音が、耳に心地よい。
皿同士がぶつかり合う、不規則なリズムも、安らげた。
エプロンの紐を腰のあたりでリボン結びにしている、ボウォンの後ろ姿を眺めながら、幸せだ、と思う。
美味しいとか幸せとか、さっきから単純な言葉しか思い浮かばないのだが。
ずっとこうしていたいな、このまま朝が来なければいいのにと、独りごちる。
カフェインをとったはずが、体から力が抜けるのは、やはりボウォンの威力に違いない。
家に帰らなくちゃと頭の端っこでわかっていながら、それでも瞼が落ちるまま、目を閉じた。



瞼の裏がなんとなく暗くなったと思ったら、唇に柔らかなものが触れた。
ボウォンのキスだ。
キスをしたいと気を揉みながらも機を逸し、挙句の果てにボウォンからキスをされるなんて、男としての面子が立たないが、けれど、それを上回る嬉しさで、にやけてしまう。
「ユン・ボウォン、警護官の隙を突くのか?命知らずだ」
つい冗談まで飛ばしてしまったが、ボウォンは冗談が耳に入っていないのか、目を見開いた。
「起きてたの?」
「今、起きた」
ボウォンは、バツが悪いと言わんばかりに唇を丸め込み、両目を泳がせている。
密かにキスをするつもりだったんだろう。
だが、これで起きなかったら、それこそ情けないじゃないか。男としても、警護官としても。
「僕に気絶させられたこと、忘れた?」
「私だって、警長だけど」
ボウォンは口答えをして、また唇を丸め込んだ。
目の縁も心なし赤くているのを見ると、ああもう、最初は自分のマンションでなどと紳士ぶった計画は止めにして、襲ってしまおうかと、不埒な考えに負けそうになる。
少なくとも、ここは道端じゃないから、唇を隠されてもいくらだって待てるし、いくらだってキスできるんだ。
そう思いながらボウォンの瞳に視線を合わせようとしたら、彼女は目を伏せて身を捩った。
逃がすものかと、ぐいと腰を引き寄せる。
その拍子に、額を覆う前髪が揺れた。
髪の隙間から、紫色の痣が覗いている。
「まだ痕が残ってる。女の子なのに。僕のせいだ」
「私が自分からやったことだから、そんなふうに考えないで。テギョンさんだって、ここ、まだ痛いでしょ?」
ボウォンの手が、恐る恐るといった風情で、銃弾が掠めて出来た左腕の傷を、シャツの上から覆った。
何を思い出したのか、泣きそうな双眸を向けられる。
ボウォンの涙を見たことはない。
気丈な性格だ。涙を流さずに泣くことも多いのかもしれない。
そう思うと、ますます愛しさが募る。
緩やかなカーブを描く額を、ゆっくりと撫でた。



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【関連作品】

【作品名】早くキスして

【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説  テギョン×ボウォン 

2015/06/30 Tue. 03:00  tb: 0   コメント: 4

コメント

やすべぇ 2015/06/30 05:51 | URL | edit | 

そうです!

いっちゃえ!そうは言っても、このモダモダ感が
このお話の好きなところなんです。
私の頭の中でドラマのテギョンとボウォンがしっかり
演じてます。ドラマを見ています。

・ 2015/07/02 00:16 |  | edit | 

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・soytea 2015/07/06 01:48 | URL | edit | 

■F****様

30日は大変でしたね。
ニュースを聞いて、大阪のファンミに参加される方は大丈夫だろうか、と気になっていました。
やはり、定刻に到着できませんでしたか 涙
お疲れ様でした。

そして、レポ、ありがとうございます!
私はユチョンについて、他のファンの方より知らないと思います。
それでも、本人とテギョンは遠いに、納得です。
思考は、もちろんわかりませんが、あんなに仏頂面じゃないですよねw
エレベーターのシーン、激しかった記憶はありますが、私は実際に肩を傷めた電車の中のシーンの方が、見ていて辛かったです。
その後も「右肩はやめて!」と現実と混同しながら見ましたw
でも全体的にアクションが激し目なので、どの場面でも、視聴者としてハラハラしてましたし、海にかかる霧の後だから、演者としては余計にしんどかったのかもしれませんね。
両方とも、結構、精神的に大変な役だと思います。

・soytea 2015/07/06 01:50 | URL | edit | 

■やすべぇ様

いつも、最上級のお褒めの言葉をいただきまして、ありがとうございます。
お付き合いが深まれば、それなりにお互い馴染むんだと思いますが、初期は、きっと、ぎこちないですよね。
キスしていいよ、を読んでいただいているので、言ってしまいますが、次回で最終回の予定です。
相変わらず、モダモダな二人になると思います。



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