芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【スリーデイズ 二次小説】早くキスして - 6  

3days(スリーデイズ)連載

ドラマのネタバレを含んでいます。ドラマを未視聴の方は、ご注意下さい。

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毎日を、深刻に過ごすつもりはない。
己を可哀想がるほど、自己陶酔を好む思考の持ち主ではないと思うし、時間の無駄である。
何より、極端な悪を知っても朗らかに笑っているボウォンに、つられている。
彼女はいつも、電話の向こうで、可笑しそうにソジョ里の人々の日常の話をしている。
口下手なテギョンに、何かしらの話題を求めたことはなかったが、テギョンにも己を知って欲しいという人並みの欲求があるから、業務に差し障りがない程度に青瓦台の話もした。
しかし、ボウォンが楽しめる内容だとは思えない。
それでも、くすくすと笑っているボウォンが、愛おしかった。
彼女は何かにつけて強さをアピールするが、よく笑うところなんか、ちゃんと女の子だ。
もしかしたら、テギョンに強さをことごとく否定されて、警察官としての矜持が傷ついているのかも知れないが、これだけは譲れなかった。
恋人より非力な男なんて、あり得ないだろう。
テギョンにとって、それは最早、男ではない。
いよいよ引っ越しという当日も、ボウォンは無意味に腕力をアピールした。
本当に強かったら、急所を指で抑えられただけで簡単に気を失ったりしない。
いや、急所に指を入れられるなんて失態は、犯さない。
ボウォンは、それにも拘らず、会話にすらならない当たり前の話をしたいらしい。
両腕で力こぶを作る仕草をして、アピールに余念がない。
「僕より?」
瞬時に目を丸くしたボウォンを置いて、エレベーターに乗り込んだ。
やっと手の届く場所に越してきたのだ。
甘えられるだけ甘えて欲しいという、単純な男心を汲み取ってくれてもいいと思う。



いくら警護官の傍が危険だと言っても、明日にも悪事を働く輩が湧いて出てくるわけでなし、暫くは平穏な毎日を期待したい。
けれど、備えあれば憂いなし。
木刀は、随行チームの馴染みの店で調達した。
店長が、レジ台の引き出しから、手慣れた様子で領収書を取り出したが、個人的な買い物だからと断った。
個人的にしては本数が多かったからか、店長は訝しげな表情を隠そうとせず木刀を袋に詰めていたが、互いにプロだから、変な詮索はしてこなかった。
そんな風に、若干の不審を疑う視線に耐えて調達した木刀を、ボウォンは必要ないと言う。
つくづく、男心がわかっていない。
新居を楽しそうに飾り付けているボウォンからは、事件の渦中に見せた、張り詰めた目つきや、機敏な動きが影を潜めていて、少し緩慢な手付きで、ダンボールから取り出した雑貨を並べていた。
こんなに隙だらけで、暴行を働く男に太刀打ち出来ると思っているんだろうか。
世の中には、キム・ドジンじゃないが、おかしい人間はいくらだっている。
警察官だからと躊躇するのは、まだ善良な方だ。
その手の大胆不敵な不届き者に目をつけられたら、ひとたまりもないではないか。
婦女暴行を連想するのは、惚れた欲目じゃないと思う。
不動産屋の女性だって「可愛らしい」と褒めていた。
他にも、この部屋に押し入る強盗とか、ああ、警長だから犯罪者が逆恨みで付け狙うかも知れない。
前言撤回。
大統領警護官の周り云々の話を持ち出すまでもなく、これから始まる一人暮らしは危険だ。
「僕が一緒なら、木刀は持ってこない」
「やっぱり、テギョンさんの家に行けば良かった?」

――俺が何を考えているか知らないから、呑気に笑っていられるんだぞ。

さっき木刀を立て掛けたセミダブルのベッドが脳裏に浮かぶ。
キスすら一度しかしていない仲ではあるけれど、テギョンは、その手の繋がりの最終地点まで、とっくの昔に想像している。
毎日この体を沈める自宅のベッドで、ボウォンは幾晩かを過ごした。
彼女の寝姿はしっかり目に焼き付いているから、毛布の中で、文字通り何度も頭を抱える羽目になった。
警護官の制服を脱いで何気なく手に取ったシャツが、パジャマ代わりにボウォンに貸してやった物だと気付いて、妙な気分になったこともある。
あのシャツは、それ以来着ていない。
以前、思わず漏らしてしまった「君を守れそうにない」は、紛うことなき本心だった。



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【作品名】早くキスして

【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説  テギョン×ボウォン 

2015/05/15 Fri. 08:42  tb: 0   コメント: 4

コメント

やすべぇ 2015/05/16 05:52 | URL | edit | 

あなたは正に、テギョン?というくらい、このお話は
テギョン(もし、あのドラマにト書きのセリフがついているならば?...)
そのものですね!すごく、不器用で男っぽいですね。
おばちゃんの胸でも、キュンキュンします!
早く、キスから、前進させてあげて下さい。アニ、もうすこし...
このまま、モダモダ~が、面白いですかね?
たのしいお話、いつもありがとうございます!

・ 2015/05/16 09:22 |  | edit | 

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・soytea 2015/05/19 12:11 | URL | edit | 

■やすべぇ様

お褒めいただきまして、ありがとうございます。
テギョンになりたいです!!!w
いや、なるんだったらソンジュンのほうがいいかなw

この後も、悶々するストーリーが続きます。
お楽しみいただければ幸いです。

・soytea 2015/05/19 12:14 | URL | edit | 

■F****様

テギョンって、結構手が早いイメージがあります。
なのに、なんでこんなお話?というツッコミは、甘んじて受けますw
彼もアラサーですし、高校生のテンポじゃおかしいですよね。
その辺の駆け引きというか勘違い?を、この後書こうかと思います。
次の更新まで、色々妄想していただけたら、書き手冥利につきます!
いつもありがとうございます。



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