芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【スリーデイズ 二次小説】早くキスして - 5  

3days(スリーデイズ)連載

ドラマのネタバレを含んでいます。ドラマを未視聴の方は、ご注意下さい。

- - - - - - - -

テギョンは給湯室でコーヒーをすすりながら、携帯電話の着信を知らせる点滅を認めて、頬を緩めた。
テギョンの体は、早朝からの警護でそれなりに疲弊し、夕方の気だるい空気に飲み込まれそうだ。
だから、眠気覚ましのコーヒーで活を入れるべくこの給湯室にやって来た。
昼間、胸ポケットに仕舞いこんだ携帯電話が、震えていた。
着信の主はボウォンだとわかっていたが、勤務中に取り出すわけにもいかず、やっと今一息ついて、確かめられたのだ。
顔を上げると、紙コップに湯を注ぐサンギュの刺さるような視線とぶつかり、慌てて口元を引き締めたが、サンギュはどうやら、目が合っただけで済ますつもりはないらしい。
全くもって無駄な笑みを浮かべて、生き生きとこちらに寄ってくる。
「ユン巡査と付き合ってるんだよな?それ、いつも点滅してるよな」
「チームに余計なことを言うなよ」
この男に、二人の関係を知らせる必要はないと思う。
せっかく一人きりになれる場所を見つけたが、サンギュに絡まれるのなら、この場所にも用はない。
彼をひと睨みして、随行チームのオフィスに戻るべく背を向けた。
だが、彼は臆することを知らない男だ。
「もうユン巡査と付き合ってるって言っちゃった」
と肩を叩かれた。
弾みで、左手に持った紙コップの中の、褐色の液体が揺れる。
いや、己の怒りのせいか。
「おい」
「みんな、直接お前に聞けばいいのに、俺に探りを入れるんだよ。でも、間違ってないだろ」
サンギュは首をすくめると、論点のずれた言い訳をして給湯室を出て行った。
仕方なく答えたと言わんばかりのニュアンスだが、人好きのする笑顔で、積極的に触れ回ったのは想像に難くない。
ボウォンに花を贈った時も、仲間の祝福とからかいの言葉には、必ず「サンギュがバラした」との一言がくっついていた。
この上、他の警護官の意味深な笑顔は御免被りたい。
幸い廊下に人の気配はないから、今のうちにと、携帯電話のボウォンの名前をタップした。
「テギョンです。電話、ありがとう。こっちは、パク・サンギュが余計なことを言って、仲間にからかわれそうです。また電話します」
呼び出し音の後に切り替わった留守電に、短いメッセージを残して随行チームのオフィスへ戻り、ドアを開けて右足を部屋に踏み入れると、案の定、チームの仲間たちは男も女も一斉に顔を上げ、好奇の目を向けて来た。
「なんだ?」
「いきなり怒るなよ」
書類を捲る手をわざわざ止めて顔を上げた警護官が、へらへらと笑いながら言った。
不躾な視線を寄越しておいて、怒るなよ、はないだろう。
サンギュのみならず、なぜだか他人の恋愛に首を突っ込みたがる彼らは、いつも手に負えない。
酔っぱらいでもあるまいに、まともに返事をするのも馬鹿らしい。
テギョンの一挙手一投足が面白いと言いたげなオフィスの空気は辟易しているが、不幸にも今は暫し待機の身、耐え忍ぶより他に道はない。
テギョンは皆を無視してパソコンに向かった。



ボウォンの声を聞くと、警護の緊張で力と熱が篭った体が、柔らかくなる。
青瓦台の中ですら、すとんと眠れそうなぐらいだ。
不規則な日々に適応しなければ、この仕事は務まらない。
故に、食べられるときに食べる、そして眠れるときに眠る体を、意図的に作ってきた。
そうは言っても、毎日それが実行できるとは限らないわけで、なんとなく食欲が出なかったり、寝付きが悪かったりと、波のある毎日だ。
崩れ落ちるハム・ボンス警護室長の背中が、夢に出てくることもある。
室長の赤黒い血が、糊のようにコンクリートにこびりつくのを、為す術もなくただ眺める。
対照的に白く清らかなヤンジン里の慰霊碑の夢も、頻繁に見た。
慰霊碑の前で、室長と同じ色の血を流して倒れていた仲間たちの、空虚な瞳孔にうなされて、目が覚めるのだ。
荒い息のまま、ベッドサイドの携帯電話を震える手で手繰り寄せ、留守番電話のメッセージを再生した。
また電話する。それだけのメッセージだが、ボウォンの声は、夢を見ない平穏な睡眠に、テギョンを導いてくれた。
彼女をいっぱしに守るつもりでいて、まだ、守られている。
声を聞くと、体がぐにゃりと弛緩する。
それは彼女の腕の中で眠っているようで、いつも心地が良かった。



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【関連作品】

【作品名】早くキスして

【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説  テギョン×ボウォン 

2015/05/14 Thu. 09:32  tb: 0   コメント: 2

コメント

・ 2015/05/15 08:18 |  | edit | 

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・soytea 2015/05/19 12:09 | URL | edit | 

■F****様

お気遣い頂きまして、ありがとうございます。
最近、更新が滞りがちで、申し訳ありません。

テギョンは、多分私の性格なんだと思うんですが「キム・ドジンをやっつけて、めでたしめでたし」にどうしても出来ず、暗い描写がちらほら混ざってしまいます。
「会いたい」も、ジョンウが不屈の男でしたが、そんなに人間って強いのかな、と思うところもあったりして。
もちろん、彼なりに落ち込んでいましたが、私は、勘ぐってしまうんです。
考え過ぎなんでしょうねw



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