芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
『目次』、『小説のテーマ』または『ランキング』からお進み下さい。
また、大人小説(R18)の閲覧はご自身のご判断でお願い致します。

> > 【スリーデイズ 二次小説】早くキスして - 4 > > 【スリーデイズ 二次小説】早くキスして - 4

スポンサーサイト  



上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



↓ランキング参戦中です。画像をポチっと応援宜しくお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
拍手するLINEで送る


【作品名】スポンサー広告

【テーマ】

--/--/-- --. --:--  tb: --   コメント: --

【スリーデイズ 二次小説】早くキスして - 4  

3days(スリーデイズ)連載

ドラマのネタバレを含んでいます。ドラマを未視聴の方は、ご注意下さい。

- - - - - - - -

バス停から見る車道は、やけに明るかった。
さっき、ソウルは明るいとボウォンが言っていたが、今夜はとりわけて眩しい。
ヘッドライトがアスファルトの段差で揺れる度に、下へ視線を逃がして刺激をやり過ごす。
テギョンがちらりと隣を見やると、ボウォンは、心なし唇の端を引き上げて、通りを眺めていた。

――ああ、色が鮮明なんだ。

何本かソジョ里行きのバスを見送ったが、また、この停留所にバスが滑り込んだ。
大型のヘッドライトが放つ白色の光が強すぎて、思わず俯く。
今まで、光を感じなかったわけではない。
目に映るのは、曇った映像でもない。
モノクロのフィルターを薄く被せたように、なんとなく、色の薄い世界だった。
鈍い色合いの世界は、それでも色が付いていたから、見えている世界に違和感は感じなかった。



父が殺された上に、父がイ・ドンフィの身勝手な思惑の一端を担っているのだと知らされた時は、自棄になっていた。
幾多の容疑者扱いは、自棄に拍車をかけるのに、十分過ぎるほどの理由だった。
無条件の信頼こそが家族たる所以だと、父が亡くなって初めて知った。
だから、勢いを伴って、孤独が襲い来たのだ。
敵しかいない世界で、失うものは何もないからと突っ走り、自棄が過ぎて一度は匙を投げかけたテギョンを留まらせたのは、ボウォンだった。
もう一人、目の前の純粋な事実を捉まえようとしている人がいる。
初めは、それぐらいの認識だったと思う。
無条件の信頼。
ボウォンが己に向ける双眸の奥に、その光を見つけた。
己が彼女に向ける眼差しにも、また。
今夜二人の関係が始まったばかりなのに、内心こんなことを考えているとボウォンが知ったら、先走っていると呆れられそうだ。
もちろん、家族に対するそれとは別の種類の感情だと、自覚はあるけれど。
父を失った事実に、まだ、向き合えていない。
この左手が営みを止めた、室長の命にも。
でも、彼女が隣に座っているだけで、世界が無数の色に彩られている。



最終バスが来たら、ボウォンは帰ってしまう。
離れがたくて、彼女の手を握り締めた。
「僕も好きです」
「僕は、こうしていたいです」
どうにも格好がつかない返事しか出て来なくて、照れくさい。
けれど、恥ずかしがったり慌てたりと忙しいボウォンが見られるのだから、悪くない。
恋人同士らしい甘い空気も、思い過ごしではないはずだ。
二人の出会いは、美しい思い出話に成り得ない。
だからこそ、これからは、ボウォンとは、平凡な毎日を過ごしたかった。
朝起きたら「おはよう」を言い合い、向い合ってご飯を食べて、たまにキスをして。
「今度、ボウォンさんが作った料理を食べたいです」
「じゃあ、今度」
「はい、今度」
台所で湯気の上がる鍋を掻き混ぜるボウォンの後ろ姿や、まな板に包丁が当たる規則正しい音に耳を傾けながらまどろむ、夕方の暖かさ。
今日契約したばかりのボウォンのマンションに行けば、彼女がエプロン姿で出迎えてくれることもあるだろう。
脳裏には、馬鹿みたいに幸せな未来しか浮かばない。
やっぱり、ボウォンに先走っていると呆れられそうだ。



↓ランキング参戦中です。画像をポチっと応援宜しくお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
拍手するLINEで送る


【関連作品】

【作品名】早くキスして

【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説  テギョン×ボウォン 

2015/05/08 Fri. 01:18  tb: 0   コメント: 8

コメント

やすべぇ 2015/05/08 05:50 | URL | edit | 

まさに

こういう世界をこの2人に見て欲しいと
あのラストからずっと、思っていたので
嬉しいです。ドラマは緊張感溢れて、それは
それで面白かったけれど、テギョンが
あの年相応の感情で恋もしてほしかったので
この話は本当に、嬉しいです。辛いこと、多かった
からね。だって、あんなに深く、生と死が関わった
2人が愛し合わないわけはないと、おばちゃんは
ずっと、思い続けていました。ここで、不器用..にでも
愛し合わせてあげてください。

ゆちょめがね 2015/05/08 18:33 | URL | edit | 

(*^^*)

更新ありがとうございます。
私は本編3daysでは中盤の、テギョンが''VIPは自分に取って本当に守るべき価値がある人なのか?''と葛藤する辺りが特に好きでした。父親が犠牲になっていると思いながらも、仕事に誇りを持ってきたからどうしていいか分からず…それを言葉に出さず暗い瞳で語る感じ。文字通り灰色の世界でした。
そんなテギョンを救ってくれた大きな存在のひとりが、ボウォンですよね。気づく事ができた色のあるカラフルで美しい世界の中で、不器用なふたりだけどw…素敵な恋愛をしてほしいです。
ところで…ボウォンのパトカーのキーホルダー。私はあれが何か印象的でした。ボウォン可愛いの付けてるんだね、って(*^^*)soyteaさん、読みきりでお話浮かびましたら是非お願いしますッm(._.)m

・in2010tenkai 2015/05/08 23:59 | URL | edit | 

テギョン……。
どっぷり幸せに浸ってますね~(⌒‐⌒)♪
これから、二人で幸せな思い出&記憶をたくさん作っていってほしいな♪

・ 2015/05/09 00:48 |  | edit | 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

・soytea 2015/05/19 11:58 | URL | edit | 

■F****様

おそらく、キスしていいよの対になるお話を書きますと、宣言した時に、皆さまが一番気になっていたのは、「どうしてテギョンはキスをしなかったのか」だと思います。
読み取ったのか、読み取ってないのか……今後のお楽しみにしてくださると、嬉しいです♪

・soytea 2015/05/19 12:01 | URL | edit | 

■in2010tenkai様

いつも、ありがとうございます。
テギョンは、肉親を亡くして、一人で戦ったので、私も幸せになってほしいです。

こうして沢山ご訪問いただいているにもかかわらず、なかなか「会いたい」のお話が書けず、申し訳ありません。

・soytea 2015/05/19 12:32 | URL | edit | 

■やすべぇ様

私も、テギョンはこれから歳相応の生活をして欲しいと思います。
事件の内容が、まったくもって、二十代後半の青年が一人で背負う内容ではなかったですから。
いつも温かい応援をくださいまして、ありがとうございます。

・soytea 2015/05/19 12:38 | URL | edit | 

■ゆちょめがね様

>ボウォンのキーホルダー
どうしよう、場面が浮かんでしまいました!
まだ早くキスしてが終わっていないのと、一場面しか浮かんでいないので、まだまだ先になりますが、ありがとうございます!

ところで、あのキーホルダー、ガソリンスタンドのキャラクターだったような気がしますが、勘違いかもしれません。
テギョンが、このキーホルダーのお陰でボウォンの居場所を察知したりと、前半のキーになるアイテムでしたよね。

テギョンの暗い瞳は、理不尽な現実を拒否するでもなく、受け入れるでもなくの心情を凄く物語っていたと思います。
辛いですが、見応えありました。



コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://soytea.blog.fc2.com/tb.php/642-73135955
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最新記事

目次

テーマ一覧

更新情報 配信中

プロフィール

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。