芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【成均館 二次小説】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine - 135(パラレル)  

成均館スキャンダル連載

ドラマ版成均館スキャンダルの人物が登場する、現代パラレル二次小説です。ご注意下さい。

- - - - - - - -

ソンジュンは、二本の廊下が交差した十字路の端で、足を止めた。
ここを右に曲がれば、カフェテリアだ。
これからユニと言葉を交わすのが最後になるというのに、実感が沸かない。
まだ決心を告げていないのだからそれも当たり前なのだが、目に映るもの全ての輪郭がぼやけている。
耳に入る英語も、水の中でじっとしているかのように、ゆらゆらと揺れている。
学生たちは、スローモーションでソンジュンの前を横切る。
しかし同時に、ひりひりと焼け付くような喉の痛みがソンジュンを襲う。
心臓がハンマーのように肌を突き破ろうとする。
意を決して体を右に向けると、今度は息が荒くなった。
それでも進まなくてはいけない。
いつもは、もどかしく思いながら早足で歩いたこの真っ直ぐな廊下も、今日は短い。
窓ガラスはいつものように曇っているし、廊下を行き来する学生たちは、スローモーションだ。
なのに、重たい自分の足だけは、着実にカフェテリアとの距離を縮めている。



「ヒョウンさん?」
ソンジュンは、ぽかんと口を開けた。
声に出してしまったのは、存在を忘れていた人の後ろ姿を認めたからだ。
南国の花のように派手なピンク色のロングコードは、確かに仕立てが良いのかもしれないが、チェーンバッグを合わせた姿は、あまりにも仰々しい。
地味な学生が食事に勉学にと思い思いに過ごすカフェテリアにあっては、場違いも甚だしく、入り口で立ち止まったソンジュンの目に、容易に飛び込んできた。
ユニが好むカフェテリアの窓際の一角に立ったヒョウンの表情は、こちらからは伺えない。

――ヒョウンさんは、僕を待っているのだろうか。

疑問を持つまでもない。ソンジュンを待っているに決まっているのだ。
こんな時に、婚約者の権利を振りかざすつもりだろうか。
よりによって、こんな時に、ユニの前で、また無邪気にわがままを並べ立てるつもりに違いない。
彼女はこれまで、どこまでも腹立たしかった。そして今も、相も変わらず腹立たしい。
ソンジュンは、眉を顰めたまま、廊下の壁に寄りかかった。
ヒョウンに、このタイミングで事態をかき混ぜられてはたまらない。
背中を向けたヒョウンは、幸いまだソンジュンの気付いていないようだから、ユニがこのカフェテリアに来る前に、外に連れ出してしまうのが得策なんだろう。
なんと話そうか。もう僕を探しにカレッジに来ないでくれ、と言えば、彼女も多少は遠慮してくれるのだろうか。
そう言えば、昨夜からの興奮状態で、ユニに告げる言い訳も明文化していなかった。
「さようなら」はおかし過ぎる。
集中して勉強したいから会うのはやめよう、と言えば良いのだろうか。
だがこれでは、テスト後は問題ないと捉えられかねず、いかにも中途半端だ。
ユニが再び笑顔をソンジュンに向けた時、逃げ切れる気がしない。

『三十六計、逃ぐるにしかず』

よく聞くこの故事が、急に脳裏に浮かんで、ソンジュンは身体を起こした。
この故事の状況と違って、逃げ切った後に策を講じることは毛頭ないけれど、耐えられないのなら逃げて良いのだと、負け犬となったソンジュンを慰めてくれるようだった。

――さあ、もう愚図々々するのはやめて、行こう。

幸い、まだユニはカフェテリアにいないのだから、ヒョウンに帰ってくれと言ってしまって、落ち着いてユニを待つべきだ。
勉強したいから会わない、で当面は離れられるのだから、さっさとケリをつけたほうが良い。
自らを鼓舞する局面でいつもそうしているように、ソンジュンは背筋に力を入れた。
再びカフェテリアの入口をくぐる。
ヒョウンは、まだ同じ場所にいた。派手なコートは着たままで、ゴールドチェーンのバックも肩から垂らしたままで、立っている。
ソンジュンが歩を進める度に、華美な色は鮮やかさを増しているが、背をこちらに向けた彼女は、こちらの存在に気付いていない。
彼女との距離を半分縮めた辺りから、あの甲高い声も聞こえてきた。
甲高いと言うと語弊があるかもしれないが、ソンジュンにとっては耳障りなのだ。
ユニとソンジュン以外に韓国語を話す相手がこのカレッジにいる、という事実が意外で、ソンジュンは耳をそばだたせた。
「私、ソンジュン先輩が好きなんです。それに、先輩が望んでも望まなくても、私たちは結婚することになるんです。だから、先輩にとっても幸せな結婚にしたいんです。お願いです、協力してくれませんか?」
思いもよらぬセリフに、ソンジュンの全身が、硬直する。
そして、言い切って身をかがめたヒョウンの向こうに、ユニが立っていた。



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【作品名】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  花の四人衆 

2017/10/25 Wed. 15:56  tb: 0   コメント: 0

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