芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
『目次』、『小説のテーマ』または『ランキング』からお進み下さい。
また、大人小説(R18)の閲覧はご自身のご判断でお願い致します。

> > 【屋根部屋 二次小説】はじまり - 43 > > 【屋根部屋 二次小説】はじまり - 43

スポンサーサイト  



上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




↓ランキング参戦中です。画像をポチっと応援宜しくお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
拍手するLINEで送る


【作品名】スポンサー広告

【テーマ】

--/--/-- --. --:--  tb: --   コメント: --

【屋根部屋 二次小説】はじまり - 43  

屋根部屋のプリンス連載

空になったカフェオレボウルが、パク・ハの手の中にあった。
テヨンは、静かにオニオングラタンスープを二人分注文する。
もう、夕食の時間だ。疲弊しているであろうパク・ハには、ココアやコーヒーよりも、軽食の方が良いだろう。
テヨンが前世の記憶の中でもがき苦しんでいた時、手を差し伸べてくれた人は皆、暖かい食事を用意していた。
当時は食欲なんかあるものかと、刺々しい毒も内心吐いたものだが、今は、暖かい食事がもたらす安息を理解できる。



パク・ハは、相も変わらず黙りこくっていたが、オニオングラタンスープがテーブルに届くと、我に返ったように口を開いた。
「すごく、プヨンの気持ちがわかるの」
テヨンがパク・ハの手にスプーンを握らせると、彼女は素直にスープを口に運んだ。
「代わりに死ぬなんて、普通に考えたらおかしい話よ。でも、それを選んじゃうのよね、プヨンも私も」
パク・ハの手は、まだ震えている。
「だから、干し柿に触った時も、口まで持っていった時も、飲み込んだ時も。今ね、プヨンのことは全然思い出せないのに、身体の中で、あの時の気持ちが蘇っているみたいに感じるの。ほら、手が震えているの、わかる?止めたくても、止まらないのよ」
「うん、わかるよ」
テヨンは、スプーンを強く握って何とか震えを抑えようとするパク・ハの手に、自分の手を重ねる。
「もう少し、食べて。落ち着くかもしれないから」
パク・ハは、そうね、と呟いて、スープの中で浮いているチーズをスプーンで掬い取った。
テヨンも、自分のスープを食べる。
テヨンが何も話さずにスープを食べ続ければ、パク・ハも仕方なく皿を空にするはずだ。
パク・ハは、テヨンに従って、黙々と、スープを口に運び続けた。



「どうして金のペンダントを渡したんだろうって、思うの」
カップの中の黄金色の液体が表面を薄っすらと覆うまで平らげて、パク・ハは、また口を開いた。
手の震えは相変わらず治まっていない。
「それは僕が、玉貫子を渡したらかじゃないの?」
「そうなんだけど」
スプーンをテーブルに寝かせて、パク・ハは続けた。テーブルの上で組まれた両手は、青白い。
「でも、それなら、翡翠のペンダントだって、良かったわけでしょう?輪っかのペンダントなら、新しい玉貫子として身につけられたかもしれないじゃない。だから、どうして、金の穴が開いていないペンダントを選んだんだろうって、考えてた」
俯いていたパク・ハが、顔を上げた。
「きっと、プヨンの記憶が残っていたのよ。チョハが死なないことが、いちばん大事なの。プヨンが、このデザインを選んだのかも」
彼女の視線は、テヨンの首にぶら下がっている金のペンダントへ、まっすぐに向かっていた。




↓ランキング参戦中です。画像をポチっと応援宜しくお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
拍手するLINEで送る


【関連作品】

【作品名】はじまり

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  テヨン×パク・ハ 

2017/07/28 Fri. 17:46  tb: 0   コメント: 0

コメント



コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://soytea.blog.fc2.com/tb.php/1033-6e25bc97
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最新記事

目次

テーマ一覧

更新情報 配信中

プロフィール

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。