芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【成均館 二次小説】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine - 127(パラレル)  

成均館スキャンダル連載

ドラマ版成均館スキャンダルの人物が登場する、現代パラレル二次小説です。ご注意下さい。

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頭が追いつくより先に体が反応してしまうなんて、ドラマの世界ではよくあることだけれど。
ソンジュンの声は、魔法そのものだった。
もし彼が宗教を始めたら、迷いもなくこの身を投げ出すだろう。
カルト的とも言える吸引力を伴った声にふらふらと従った瞬間、手を力強く握られて我に返り、“手”と“遅くて危ない”の組み合わせが、“手を繋ぐ”を意味していたんだと気づいた今は、恐る恐る隣を歩いている。
ソンジュンは何も言わない。

――手袋をはめなきゃよかった。

分厚いニットがもどかしくて仕方がない。
友情を盾にしてどんな理屈をこねようが、一秒でも“好き”が理屈に負けたことはない。
その、寝ても覚めても恋い焦がれるソンジュンが手を握っているのに、手袋をはめているなんて、間が悪いにもほどがある。
こういう詰めの甘さが、友人に甘んじている最大のポイントなんだろうか。

――って、そうじゃなくって!

家はすぐそこだ。今後二度とやってこない『ソンジュンと手をつなぐ』機会を、今この瞬間に、無駄にしている。



ソンジュンは、ちらりと隣に視線を投げた。
ユニは、フードを被って俯いたままだ。
手を振り払わないし、隣を歩いてくれてはいるけれど、いつものバックパックを弾ませる軽やかな足取りとは打って変わって、大人しい。
逃げられないだけ、ましなのか。
ユニの家はすぐそこだ。彼女の優しさが『この短い距離さえ我慢すれば、友情にヒビを入れなくて済む』ぐらいの論理を展開しているんだろう。
ジェシンに見られる危険もあるだろうに、幸い、異を唱える様子はない。
わかっているのだ。どちらが条理か。
ジェシンにとって、何よりユニにとって、己は迷惑な間男だ。
いや、ユニはそんな気持ちを一切持ち合わせていないのだから、間男は語弊がある。
隠し持った不条理を、いつまで隠せば良いのだろう。
もしユニが大学院に進むと決意してくれたら、向こう8年は友人の仮面を被る事になる。
右手の中のユニの左手は、手袋に覆われていて、まるで、毛糸の生地が防波堤になって、この気持ちを堰き止めているかのようだ。
「オッパ」
ユニが、上を向いた。
街灯の頼りない灯りが、赤い唇を照らしている。
「雪だね」
強引に握った手はそのままに、ユニが唇を緩めた。
雪と同じだけ白い吐息がその隙間から漏れ、静かに消えていった。

――僕も、現金だな。

悪い方へ進んでいた思考も、ユニの笑顔でたちまち好転する。
「うん、雨が雪に変わった」
ユニが上を向いたまま、足を止めた。フードを外して、
「バンクーバーって、ソウルより降らないよね。カナダなのに」
と、少し不満げな声を出す。
「もっと降って欲しいの?」
「うーん、迷っちゃう。雪かきはしたくないなぁ」
ユニが雪好きなのか違うのか、この返事ではいまいち掴めないが、この際どちらでも構わない。
一気に浮かれた心は、未だ己の右手から逃げる気配のないユニの左手で、目一杯のぼせている。
ジェシンの存在すら、ちっぽけだ。
ユニが隣りにいて、手を繋いでいる。今更ながら、この事実に、目眩がしそうだ。
先刻の自分は、よくもまぁ、彼女の手をあっさりと握ったものだ。
「この雪は、積もるのかな」
アスファルトに溶ける牡丹雪を眺めながら、考えうる限り一番まともな返事をした。
途端に、ユニの左手が離れる。
けれど、今の発言を悔悛する間もなく、ユニの両手が、ソンジュンの右手を包んだ。
「ねぇ!初雪だよ!」
「そうだっけ?」
「うん、初雪!」
ユニの黒髪の上で、牡丹雪が重なっては雫に変わる。
初雪の何がそんなに嬉しいのかわからないけれど、ユニは、もうちょっと雪を見たいと強請った。



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【作品名】Me And Those Dreamin' Eyes of Mine

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  花の四人衆 

2017/01/21 Sat. 15:06  tb: 0   コメント: 0

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