芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
『目次』、『小説のテーマ』または『ランキング』からお進み下さい。
また、大人小説(R18)の閲覧はご自身のご判断でお願い致します。

> Spoonin'

Spoonin' 一覧

【スリーデイズ 二次小説】Spoonin'  

3days(スリーデイズ)読切

「おはよう」
腰に回っていたテギョンの腕に引き寄せられて、ボウォンの背中はテギョンの胸にぴたりとくっついた。
久しぶりに迎えた、夜に寝て朝起きる“普通”の目覚めは、恋愛小説のように甘くあって欲しいけど、現実は、物語のように素敵な笑顔を作れるほど、爽やかではない。
不規則な毎日のせいで、寝起きはいつも頭がはっきりしない。
笑顔で挨拶を返したいのに、眉間に皺が寄ってしまう。
ボウォンは、飾り気がない白いキャミソールでは透けてしまう胸を隠すために、下にずれた羽布団を手繰り寄せた。
昨夜は、行為の後に、ベッドの隅で丸まっていたキャミソールを手に取った。
横着せずに、床に落ちたシャツを着ればよかった。薄い綿は、肌の色も形も隠してくれていないはずだから。
それが理由というわけではないけれど、ボウォンは、振り向かずに
「おはよう」
と返した。
「まだ眠い」
テギョンは、ボウォンの髪に顔を埋めて大きく息を吸った。
「テギョンさんは、何時に家を出るの?」
「九時」
「私は八時に出なくちゃ」
ベッドサイドの目覚まし時計は六時二十九分を表示している。
三十一分後に煩く鳴るようにセットされたそれは、今のところ、寡黙だ。



カーテンを通った弱い朝日は、まだ少し目に厳しいものの、テギョンの腕の中は、毛布に包まれているように暖かくて柔らかくて、抜け出せない。
でも、テギョンは決まって、言う。
「こっち向いて」
だからボウォンは、決まってこう返す。
「この姿勢がいいの」
襟足にかかる息も、耳に直接響く低い声も、筋張った腕の重みも、全ての感触で愛されていると実感するのだと言ったら、大げさだと笑われてしまうのだろうか。
「起きたくない」
愚痴を言いながら、目覚まし時計に手を伸ばす。
まだ時計は静かなままだけれど、頭に響く音を、今朝は聞きたくない。
目覚まし時計のボタンに指が触れる前に、体ごとテギョンの腕に戻された。
「あと五分だけ」
いつまでも朝の支度に取り掛かれない自分自身の駄目さ加減の言い訳はテギョンだ。
あと少し。あと、五分したら、起きるから。




↓ランキング参戦中です。画像をポチっと応援宜しくお願いします
にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
拍手するLINEで送る


【作品名】Spoonin'

【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説    テギョン×ボウォン 

2017/03/09 Thu. 06:26  tb: 0   コメント: 2

最新記事

目次

テーマ一覧

更新情報 配信中

プロフィール