芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【屋根部屋 二次小説】夢  

屋根部屋のプリンス読切

Measuring a summer's day,
I only finds it slips away to grey,
The hours, they bring me pain.

Tangerine, Tangerine,
Living reflection from a dream;
I was her love, she was my queen,
And now a thousand years between.

Thinking how it used to be,
Does she still remember times like these?
To think of us again?
And I do.

Tangerine, Tangerine,
Living reflection from a dream;
I was her love, she was my queen,
And now a thousand years between.

-Jimmy Page

夏の一日を切り取ったんだ。
でも、灰色に色褪せてしまうだけなんだと気が付いた。
時間は、痛みをもたらすんだね。

タンジェリン、タンジェリン、夢の反射の中で生きているんだ。
僕は彼女の恋人で、彼女は僕の女王だった。
そして、今、二人の間には千年もの隔たりがあるんだ。

あの頃、僕たちがどんなだったか考えてる。
彼女は、まだ、あの頃を思い出しているかな。
もう一度、僕たちのことを、考えているのかな。
僕は、思い出しているよ。

タンジェリン、タンジェリン、僕は夢の反射の中で生きているんだ。
僕は彼女の恋人で、彼女は僕の女王だった。
そして、今、二人の間には千年もの隔たりがあるんだ。

- - - - - - - -

物見遊山を進言したのは、チサンだった。
「済州島にしよう!チョハ、済州島です、済州島!」
ソウルから帰って来て以来、臣下の三人は、人の目がないとわかるや否や未来の言葉を使う。
眉を顰めた己の代弁をするように、マンボが
「先輩、チョハは政務が山ほどあるんです」
と、興奮するチサンを諌めた。
マンボは、王世子が彼らの言葉遣いに気を害したわけではないことを、わかっていた。
マンボの言う通り、仁政殿(インジョンジョン)で家臣が一堂に会する度に、次から次へと運び込まれる直訴状や各地から届けられる紙の山が、瞬く間に積み重なって行く現状であることを思うと、物見を楽しむ気持ちなぞ、起こらない。
あからさまに肩を落としたチサンを励ましたのは、ヨンスルの報告だった。
「チョハ、済州島の一番摘みの蜜柑が献上されています」
「もう?」
済州島がどうしても忘れられない様子のチサンが、目を丸くして、同時に口角を大きく上げて、ヨンスルの目を覗き込んだ。
「今年の済州島は冷夏で、秋になっても冷気が厳しいので、早く実ったんですよ」
マンボが、畏まって座るのは止めとばかりに肩をぐるぐると回しながら、持ち前の博学多才ぶりを披露した。
「早速食べましょう!」
ヨンスルは、王世子への貢物をまるで我が物のように要求するチサンの脇腹を、肘で突いた。



ソウルに落ちたのは、春だった。夏になる前に、朝鮮に戻った。
パク・ハは、蜜柑は好きなのだろうか。
思えば、彼女の好物も禄に知らぬまま、こちらに戻ってきてしまった。

「パッカは、蜜柑のようなおなごだな」

甘さよりも酸味が勝る蜜柑を一房口に入れた後漏らした一言に、臣下の三人は顔を強張らせた。
何をしても結局ソウルのあの日々に心が戻ってしまう己をどう扱って良いものか、考えあぐねているのかもしれない。
「”タメ口”を許しているのだから、これぐらい付き合ってもよかろう」
途端に背筋を伸ばしたチサンが、その勢いでひれ伏す。
「いえ、そうではないんです。皆、ヌナが心配でなりません」
「怒っておるのではない。面を上げよ」
上体を起こしたチサンの目は、うっすらと涙が溜まっている。
「パク・ハさんは、お元気でしょうか」
控え目に心配を口にしたヨンスルの声も、震えていた。
マンボは、黙って俯いている。
「パッカは気丈だ。ジュース屋を元気に切り盛りしておるだろう」
この慰めを最も信じていない者が、言う。
四人全員がそうとわかっている取り繕いは、余計に部屋を静まり返らせただけだった。



パク・ハの名を口にした日は、眠りにつくまで、パク・ハが頭から離れない。
布団の中でのたうち回るのも、日課になってしまった。
パク・ハは、あの日々を、懐かしんでくれるのだろうか。それとも、すっかり忘れてしまうのだろうか。
己はパク・ハの恋人で、己にとって、パク・ハは后だった。
蜜柑のように、甘いだけではなく、すこし生意気な后。
このまま、ずっとソウルの夢の中に閉じこもってしまいたい。
手を繋いで笑いあったあの日々と、パク・ハが后として隣で微笑んでくれる、夢の中で。
三百年の時の隔たりは、永遠だ。
夢の中に閉じこもってしまいたい。会えないのなら、せめて。
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【作品名】

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  イ・ガク×パク・ハ  臣下三人組 

2016/10/22 Sat. 17:42  tb: 0   コメント: 3

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