芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【スリーデイズ 二次小説】平和じゃない - 上  

3days(スリーデイズ)連載

『本日も平和です』の続きです。
>>本日も平和です

『柔らかな部屋の隅』の設定を混ぜています。
>>柔らかな部屋の隅

- - - - - - - - 

無謀にも大統領の視察に乱入し、あっけなく捉えられたチンピラが、テギョンの腕の下で反抗を続けている。
ただの酔っ払いか、意図があって酔っ払いを演じているのか、はっきりしない限り、手の力を緩めることは出来ない。
テギョンは、チンピラの背中に体重をかけ、耳元で唸った。
「静かにしろ」
まだ大統領が遠くに避難出来ていない。だから、大声でこの不届き者を威嚇するわけにはいかないのだ。
だが、唸った直後に、テギョンは眉間に皺を寄せた。

――おかしい。酒の臭いがしない。

実は酔っていなくても、酔っぱらいの振りをするなら、酒の臭いぐらい付けておくものだ。
テギョンは、左手でチンピラの両手を捻り上げたまま、右手でうつ伏せの顔を掴んだ。
顎をこちらに撚ると、まともに言葉を形成していない声が、こちらを逆に脅そうとするかのように、喚く。
テギョンは、チンピラの双眸を覗き込んだ。
眼球が、落ち着きなく左右に振れている。
左手で押さえているチンピラの両手は、いつまでたっても大人しくならない。
「お前、薬やってるだろう」
「はぁ?ふざけんな。離せ!」
ボウォンのチームは災難だ。
酔っ払いなら、酒の点に関してだけは違法ではないが、麻薬中毒者なら薬の入手方法まで遡らなければならなくなる。
ボウォンのチームに引き渡すとき、麻薬の可能性も引き継いだ。
幸いなことに、このチンピラに手錠をかけたのは男の警官で、ボウォンはその警官の後ろに控えていた。
ボウォンには、指一本たりとも、麻薬中毒のチンピラに触れてほしくない。



数日後、ボウォンのチームが青瓦台にやって来た。
大統領視察乱入事件の調査報告のためだ。
といっても、未だ結論は出ておらず、進捗報告だと言う。
警察と青瓦台の間で、機密事項はないからと、ボウォンは昨夜の逢瀬で概要を教えてくれていた。
なぜ、ボウォンがこの事件を担当することになったのかも。
会議室で、長テーブルを挟んで、青瓦台の対策チームとボウォンがのチームが向かい合っている。
知能犯罪捜査チームのリーダーが、まず、チームの自己紹介を始めた。
「我々はソウル地方警察庁の各署から集められ、特別に設置された知能犯罪捜査チームです」
リーダーは順番にメンバーを紹介していく。
「鐘路警察の知能犯罪捜査チームからユン・ボウォン」
ボウォンの番が来ると、彼女は席を立って会釈をした。
サンギュが肘でこちらの脇腹を突く。
全く喜べる状況じゃないから、サンギュのからかいも、怒りに輪をかけるだけだ。
テギョンはサンギュを一睨みする。
サンギュは小さくなってテーブルに目を落としたが、警察側の進捗報告は、粛々と進められた。
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【作品名】平和じゃない

【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説    テギョン×ボウォン 

2016/09/26 Mon. 15:36  tb: 0   コメント: 1

【スリーデイズ 二次小説】平和じゃない - 下  

3days(スリーデイズ)連載


大統領視察の現場で酔っ払いが暴れていると、第一報が入った時から、ボウォンはこの事件の担当を狙っていた。と思う。
向かいに座るボウォンの輝いた瞳を見れば、わざわざ聞くまでもないだろう。
事件が難解であればあるほど燃えるタイプの彼女は、この通報が入った時、事件が鐘路署の管轄内で起こったことに、内心ガッツポーズを決めたはずだ。
過去の経歴から、鐘路署の知能犯罪捜査チームの代表としてソウル地方警察庁の知能犯罪捜査チームに抜擢されることも、半ば確信していたのだろう。
事実、乱入騒ぎの夜にテギョンの家に来た時は、正義感が前のめりになっていたのか、少し興奮していた。
そして、今向かいに座る彼女の全身は、やる気に漲っている。



「尿検査、および毛髪検査で、使用薬物の特定は終わりましたが、薬物の入手先及び動機は、まだ解明に至っておりません」
頭脳犯には頭脳で戦う、を具現化したようなチームのリーダーが説明を続けている。
曰く、どこの輩かもわかっているが、明らかに薬物依存症だったこの男に、誰かが大統領暗殺の大仕事を任せるとは思えない。
曰く、しかしながら、安直に結論付けるられる事案ではないから、勾留期間中は厳しく取り締まるつもりだ。
薄暗い室内で、テギョンは、スクリーンに映し出されるスライドを、ぼんやり眺めた。
これが大統領を狙った暗殺未遂事件――そもそも、チンピラは武器も危険物質も爆発物も、自分が摂取している麻薬すら持っていなかったから、暗殺と結論付けるのも早急だが――ではなかったら、知能犯罪捜査チームのお役も御免だ。
麻薬捜査は、知能犯罪捜査チームの仕事ですらない。
しかし、リーダーが言うように、安直に結論を下すべきではないだろう。
結局、容疑者の身辺を洗い、麻薬入手ルートも突き止めて、更には、その麻薬入手先の組織の裏を取って初めて、容疑者が容疑者なのか、はたまた、ただの麻薬中毒者なのか判断を下せるのだ。
思わずため息を漏らしてしまう。
テギョンがスクリーンから向かいのボウォンに視線を移すと、彼女は、熱心にノートに書き込みをしていた。
議題は、警察から警護チームへの報告だから、ボウォンにとって新しい情報はないはずだ。
となると、スライドの光を頼りに彼女が熱心に書いている内容は、この先の捜査に関する覚書だろう。
青瓦台も、反社会的、とくに反大統領的な思想を持つと囁かれている組織のリストを洗い出す、もしくは作り直す必要があるが、警察の仕事量には負ける。
この事件のせいで、しばらくボウォンと会えなくなるかと思うと、溜め息が止まらない。
隣のサンギュに心の中を覗かれたら、「お前の正義感はどこに消えたのか」と失笑されそうだ。
だが、キム・ドジンの一件で、多少の冷静さは学んだつもりだ。
もしこれが、我が国の国民が選んだ大統領の暗殺を目論んだものなら、徹底的に追い詰めて、必ずこの手で真犯人を仕留めてやる。
けれど、それと個人の領域は全く別物で、何もかもを投げ打って大統領に尽くさなければならない警護官の、ほんの隙間に許された私生活は死守したい。
キム・ドジンの事件とボウォンのおかげで、そう思えるまで成長した。



ああ、まったく。いつになったら大韓民国に平和が訪れるのか。
事件が起こる度に二人揃って多忙になっていたら、いつまでたっても、ゆっくり出来ないじゃないか。
せっかく捻出した二人の時間だって、結局、事件の話で埋まってしまって、同僚と休日出勤している気分になってしまう。
いらいらとした気分が、向かいのボウォンにも伝わったらしい。
ボウォンが、俯いたまま、上目遣いでこちらを睨んだ。
それと同時に、警察側の報告も終わり、会議室の蛍光灯が点灯された。
テギョンは、静かに立ち上がる。
「会議開始時に皆様にお渡ししたA4の資料は、青瓦台が把握している反社会的な政治思想を持つ組織のリストです」
今テギョンに出来ることは、一分でも早くこの会議を終わらせることだけだ。
ボウォンは、最早、正義感を食べて生きているんじゃないかと疑いたくなるほど、熱のこもった目でリストに目を走らせているが、テギョンは淡々とリストの説明を読み上げた。




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【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説  テギョン×ボウォン   

2016/09/28 Wed. 18:35  tb: 0   コメント: 0

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