芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【成均館 二次小説】晴れの日(上)  

成均館スキャンダル連載

最終話、ユニが女性だと王にわかってしまった大騒動が解決し、成均館に帰ってきた後のお話です。

* -- * -- *


ユ博士は、うつらうつらと舟を漕ぐ儒生たちを眺めていた。
天気の良い昼下がり、寝るなと言うほうが無理というものだ。
自分も儒生だった頃は・・・。
いや、同情は禁物だ。
考えてみれば、だからと言って実際に眠りこけるなどありえない。
若かった頃も、その程度の自制心は持ち合わせていたはずだ。
ここでこうして今、教鞭を執るに至っているのだから。
イ・ソンジュンとキム・ユンシクにちらりと視線を移す。
この二人だけは相変わらず背筋を伸ばし、博士の次の言葉を待っていた。
さて、この怠け者の儒生たちを起こさねば。
ユ博士は、立ち上がった。そして口を開きかけた、その時

「きゃーーーー!!!」

甲高い声が講堂に響いた。
「むし・・・虫!」
「ユ・・・!」
舟を漕いでいた儒生たちは飛び跳ね、一斉に声の主を睨みつけた。
そこには、額をソンジュンの肩に押し当て、両手でソンジュンの左腕に抱きつくキム・ユンシクがいた。
しかし、一気に眠気が覚めたとは言え、大声の理由が飲み込めない。
一か所に集まった視線は、当然のようにソンジュンに移された。
ソンジュンは、咳払いをすると、机の上の蛾を右手で払う。
先ほどのだるい空気を引き摺るように、蛾はよたよたと外へ飛んでいった。
まだ自分の左腕にすがりついているユニの体を静かに押し、ソンジュンは声をかけた。
「キム・ユンシク」
「あ・・・」
その場にいる全員が自分たち二人に注視しているのに気付き、ユニは姿勢を正した。
「すみません」
俯き、小声で謝る。だが、後方から大声が飛んだ。
「おーい、キム・ユンシク!蛾が怖くて、女みたいに叫んだのか?」
同時にどっと笑いが起きる。
「イ・ソンジュン様、助けてー!」
別の場所では、隣の儒生にしなだれかかって色目を使う者が現れ、その冗談で更に笑いの声は大きくなる。
いつもなら啖呵を切るユニは、女みたい、の言葉に指一本動けないほど硬直してしまった。
以前の男色騒ぎの記憶も頭を掠める。
「キム・ユンシクは、虫のような小さい命も大切にしているだけです」
ソンジュンが前を見据えたまま言い返した。
「命を大切にするのと怖がるのは、全く違うだろう」
よほど気に入ったのか、儒生たちはあちこちで男色めいた真似事をして、収まる気配がない。
「それに!」
ソンジュンは彼らを睨みつけると、また前に向き直った。
「この騒ぎでユ博士の怒りに触れずに助かった人は、一人や二人じゃないでしょう。むしろ、彼に感謝をするべきだ」
ユ博士の怒り。
該当者は、もちろん一人や二人ではなく、ソンジュンとユニ以外全員だった。
この言葉で、講堂は水を打ったように静まり返った。



中二房に戻ると、ユニは扉を閉め、小声でソンジュンに謝った。
「ごめん。あと、ありがとう。僕、急に蛾が落ちてきたから、我を忘れてしまって」
「僕にも責任はある」
ソンジュンは立ったまま謝るユニを座らせると、その横に並んで座った。
「責任?」
「黄柑製のとき、成均館を辞めさせなかったのは、僕の責任だ」
「そういうことじゃなくて」
「そして、義務も権利もある」
またその話を蒸し返すのか。
今は殊勝に謝るべきなのだが、ユニは口を尖らせた。
「今度虫が来たら、僕の腕を握ればいい」
すっとソンジュンが左腕を上げる。
「抱きつくのは許可できないが」
見上げると、そこには優しく微笑むソンジュンがいた。
「握ってみて」
ユニは、右手でソンジュンの手首を握った。
「本当に怖かったら、両手で」
手首を握った右手の隣に左手を並べる。
「強く握ってもいいから、叫んだらダメだ」
「うん、ありがとう。でも強く握りすぎて、血が止まっちゃうかも」
「僕も虫は少し苦手だ」
「あ、そうだったね」
二人は、外に漏れないように気を使いながら、くすくすと笑いあった。



実際は、相当に危なかった。
ユニに急に抱きつかれて、ソンジュンも我を忘れそうになったのだ。
いつだって女性としてのユニと一緒にいたいのに、こうして中二房でふたりきりの今も、ユニは「僕」を崩さない。
もちろん、一時も油断せず男として居続けなければ、守りきれないことは重々承知だ。
しかし、だからと言って、女性としてのユニを望む自分を否定できるわけもない。
義務と権利と、時には孔子まで持ちだし自らに言い聞かせることによって、どうにかこうにか、やり過ごしているだけなのだ。
それなのに、あの時、自分にすがりついてきたユニは、紛れもない女人だった。
巻きつけられた細い腕も、肩に埋められた柔らかい頬も。
だから思わず「ユニ」と呼びそうになった。
「ユ」で正気に戻った自分を褒めてもいい。
それぐらい、危なかった。




「今夜は帰らないぞ」
日が暮れてしばらくすると、ジェシンはふらりと中二房を覗き、それだけ言ってまた出かけていった。
念の為ジェシンを待っていた二人は、「はい」と返事するまもなく閉じられた扉をなんとなく見つめた。
「もう寝よう」
手際よく寝支度を整え横になったソンジュンに続き、ユニも布団に潜り込む。
「今日は、僕を助けてくれてありがとう」
ユニに背中を向けていたソンジュンは、その言葉でユニと向かい合った。
「ユニに会いたい」
腕を伸ばしユニの腰を抱くと、一気に自分の布団にユニを引き寄せた。
「ここなら、誰も見てないから」
ジェシンが帰ってこないとわかっている夜、こうして一つの布団で眠ることが増えていた。
自然、口づけも交わす。
けれど、ここは中二房。
時折その口付けが深くなることはあっても、それ以上先に進むこともなかった。
世間話をして、互いのぬくもりを感じながら眠りにつく。
今夜もソンジュンはそのつもりだった。




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【作品名】晴れの日

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ 

2013/12/23 Mon. 13:31  tb: 0   コメント: 6

【成均館 二次小説】晴れの日(下)  

成均館スキャンダル連載

若干、大人表現が含まれます。ご注意ください。




* -- * -- *


「まだ眠くはなさそうね?」
ユニはソンジュンの頬に手を当てると、ソンジュンをからかった。
「二度と女の格好をするなと言ったのは誰?」
「それは・・・お互い様だ」
ソンジュンは自分の額をユニの額に当てる。
「君は自分のことを男だと言っていた。男が女の格好をするのは道理に反する」
「今は?」
「着飾った君を見たい」
「卒業したら、ね?」
「ああ、卒業したら」
どちらからともなく唇を合わせる。
「こんな風に甘やかすの?」
「卒業したら、君は僕の妻になるんだから」
ユニの甘い香りがソンジュンの鼻孔をくすぐる。

そう、この香りのせいで、今日は危うく・・・。

ソンジュンは、ユニの腰を抱く腕に力を込めると、舌を差し入れた。
「ぅん・・・」
柔らかい唇を吸い、とろけるような舌を絡めとる。
ソンジュンに応えるように、ユニは、ソンジュンの首に腕を回す。
それを合図に、ソンジュンはユニの体を自分の下に組み敷いた。
ユニの唇は、先程までの刺激で、月明かりだけでもわかるぐらい赤く熟れていた。
熱で潤んだユニの瞳が、ソンジュンを見つめる。
「もっと?」
「・・・いじわる」
再びユニに唇を落とす。
しばらく舌を味わってから、ソンジュンの唇は顎から首へと下がっていった。
柔らかい皮膚をついばむと、ユニの口からは声にならないため息が漏れた。
崩れないようにしっかりと合わせられた単衣の合わせに手を差し入れる。
そのまま引っ張って緩めると、ユニがソンジュンの手を掴んだ。
「だめ・・・」

虫なんかで抱きついてきた、君が悪い。

ソンジュンはユニの言葉を無視し、手を掴まれたまま結びを解き、ユニの右肩を露わにした。
「あっ・・・」
続けて左肩も露わにする。
ユニの上半身を覆っているものは、きつく巻かれたさらしだけになってしまった。
今やソンジュンの唇は、肩を這っている。
恥ずかしいのに、力が抜けて、押し返せない。
ユニはソンジュンの肩に爪を立てた。
ソンジュンの手は徐々に下に降り、さらしで抑えられた膨らみを撫で始めた。
きつく巻かれていても感じるのか、ユニの体は、ソンジュンの手の動きに合わせて、打ち震えた。
撫で続けると、さらしの下で突起が硬くなり、ソンジュンの指を押し返した。
「ね、もう・・・だめ・・・」
こんなに扇情的なユニを目の前にして、止まれるはずがない。
ひときわ硬くなった突起を指でこねると、感じすぎてしまうのか、ユニは手の甲を口に押し当て、声が出そうになるのを堪えた。
「ユニ、愛してる」
耳元でささやくと、ソンジュンはさらしを一気に下した。
イ・ソンジュンに愛してると言われて、拒める女人がいるだろうか。
ユニは恥ずかしさのあまり、両腕で顔を隠した。
ソンジュンはその腕を解くと、固く閉じられたまぶたに接吻を落とした。
「愛してる」
その言葉に、今度はユニからソンジュンの唇を求めた。
互いの唇を吸いながら、ソンジュンは、低いため息を吐く。
その気だるく熱い空気を感じ、ユニはより一層唇を求めた。
ソンジュンの手は、直接、柔らかい膨らみを撫ぜる。
ユニの体は、ぴくんと跳ねた。
「ぅん・・・」
深く舌を絡ませながら、感じている中心をいじってやる。
ソンジュンに組み敷かれたまま、ユニはびくびくと震えた。
手の動きは緩めずに、もっと深く舌を味わおうと、ソンジュンは一度唇を外す。
と、その時

「ぁん!!」

中二房に声が響いた。
次の瞬間、ユニはソンジュンを突き飛ばし布団を頭から被り、布団から放り出されたソンジュンはそのまま固まった。



「ごめん、キム・ユニ。悪かった」
布団ごとユニを抱きしめて、ソンジュンは謝った。
「だから、だめだって言ったんだ!」
「うん、ごめん。僕が軽率だった」
すっかり男言葉に戻ってしまった彼女をより強く抱きしめ、ソンジュンは言葉を続けた。
「ユニ。本当に悪かった」
「だいたい、僕だけ服を脱がされて」
「うん、悪か・・・え?」
「僕ばっかり・・・!」
「キム・ユニ?」
どうやら怒りの方向が変わりつつあるようだ。
ソンジュンは一緒に布団の下に潜り込むと、今度は直接ユニを腕に抱いた。
「ユニ、ごめん」
「僕が女人だって知られちゃったら・・・」
「うん、ごめん」
ソンジュンの肩に唇を押し当てたまま、ユニは続ける。
「僕だけ裸で・・・」
「うん、ごめん」
声が震えている。
ソンジュンは、ユニが泣き止むまで優しく背中をさすってやった。



「単衣を着直すから、向こうを見てて」
だいぶ落ち着きを取り戻して、ユニは言った。
「もう少し、このままがいいな」
「でも・・・」
「あと少しだけ」
わかった。ユニは小さく呟いて、ソンジュンに身を預けた。
「嫌だった?」
「・・・嫌じゃ、ない」
「本当に?さっき、泣いてたから」
「わかるだろ?恥ずかしかっただけだよ」
ソンジュンは、探るようにユニの瞳を覗きこむ。
「嫌じゃないけど、ここは・・・」
「そうだな。ごめん」
さっきから、彼は何度「ごめん」と言っているのだろう。
最初は混乱したけれど、別にソンジュンに対して怒っているわけじゃない。
本気で拒もうと思えば、拒めたのだ。
あの時流されたのは、自分だってソンジュンの与えてくれる温もりから離れたくなかったから。
「ふふ。左議政の一人息子は礼と法を重んじるんじゃなかった?」
「初めて君に好きだといった時、『常に原則に従って生きて来た僕が、君を好きになった』って言ったはずだ」
笑いを含んだ声でソンジュンが応える。
「あの時は、僕を男だと思ってたからだろ?」
「それが、君が女でも、時々道を踏み外してしまうらしいことが、今わかった」
つられて笑うユニの息がソンジュンの首筋にかかり、くすぐったい。
「着替えるよ、向こうむいて」
ユニは単衣で前を隠しながら体を起こした。
ソンジュンも一緒に起き上がると、後ろからユニを抱きしめる。
「これじゃ、着替えられない」
「今夜は、これを巻かないでくれないか?」
ユニの手に握られているさらしを抜き取りながらソンジュンは頼んだ。
「でも・・・」
「コロ先輩も帰ってこないし、明日身につければいい」
「だけど・・・」
「もう何もしないから、頼む。ユンシクじゃなくて、ユニと一緒にいたいんだ」
「・・・わかったよ」
「ありがとう」
ソンジュンは壁のほうを向いて布団をかぶった。



着替えが済むと、ユニは再びソンジュンの布団に潜り込んだ。
ソンジュンはユニの頭の下に、自分の腕を差し入れる。
「さっき」
ソンジュンが囁いた。
ちょっとやり過ぎたとは言え、彼女はまだ昼間の出来事の本質を理解していない。
だから、少しからかってやりたくなった。
「昼間の叫び声より、ずっと女人だった」
「---!!」
ユニは恥ずかしさのあまり、ソンジュンに背中を向けた。
「キム・ユニに戻った?」
「戻ってない!」
言葉はぶっきらぼうだが、声色は女人のそれだ。
今夜はユニと一緒に眠れる。
ソンジュンは後ろからユニを抱きしめた。
ユニはソンジュンの広い胸を背中に感じ、微笑む。
きっと彼は、予習のために早起きをするだろう。
眠れる時間はもうあまり残っていないが、そこで予習をせずに眠り続けるような男ではない。
一刻でも長く、眠らせてあげたい。
「おやすみ」
ソンジュンは抱きしめていた腕を少しだけ緩める。
「おやすみ」
互いの体温に身を委ねながら、二人はまぶたを閉じた。




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【作品名】晴れの日

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ 

2014/01/03 Fri. 19:50  tb: 0   コメント: 2

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