芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【匂いを見る少女 二次小説】セックス・ドラッグ・ロックンロール! - 上  

匂いを見る少女連載

ドラマ最終話のネタバレを含んでいます。ドラマを未視聴の方は、ご注意下さい。

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ご飯を作って、掃除機をかけて。
父一人子一人の生活が長かったから、もともと家事は得意だったけれど、大好きな人との新婚生活は勝手が違う。
まだまだ新居にも馴れない新婚一ヶ月目の日曜日、チョリムは洗濯物をたたみながら、ノートパソコンに向かっている愛しの旦那様、ムガクを睨みつけた。
「休みの日は仕事をしないって約束したでしょ?」
「麻薬防止に役立ちそうな写真や映像があったら協力して欲しいって、少年課に頼まれたんだ」
「でも、今日はお休みの日!」
「警察も、人間関係がいろいろあるんだよ」
まだ、新婚一ヶ月なのに、こんなの白けてしまう。
思えば、新婚旅行も仕事で潰れた。
あれはチョリムが事件に乗り気になったせいとは言え、最終的にムガクだってチョリム以上に夢中になったのだから、同罪だ。
新婚旅行代わりの自転車デートも、かけがえのない思い出だけれど。



洗濯物をたたむ手は完全に止まり、むっつりと口をとがらせるチョリムに、ムガクは「一緒に見る?」とパソコンの画面を斜めにずらした。
「誤魔化されないわ」
「意見を聞きたいんだ。機嫌を直して、助けて?」
ムガクの大きな手のひらが、膝においた洗濯物を握りしめたままのチョリムの手を包んだ。
上目遣いで、じっと見つめられる。
ムガクは、チョリムがこれに弱いことをわかってやっている。
ずるい。こうやって有耶無耶にされたことが、これまで何度あったことか。
そして今回も、誤魔化されてしまうのだ。
「しょうがないわね」
チョリムが画面を覗きこむと、ムガクは動画を再生させた。
麻薬防止に役立つ素材と言っていたから、少し怖い場面を覚悟してたのだが、流れたのはコンサート映像だった。
「何、これ?」
「ジミー・ペイジって言う人のコンサートなんだけど、動きがおかしいと思わないか?麻薬で、完全にトリップしてしまってるんだ」
「うーん」
パソコンの画面の中のギタリストは、おかしいか、と聞かれればそんな気がするが、音楽に乗っていたら、激しい動きでも、麻薬と決めつけるのは早急な感じもする。
「わからない?普段のジミー・ペイジと比べて、異様な雰囲気なんだ」
「うん、普段を知らないから」
「そっか。そうだよな。これは使えないな」
少しがっかりした様子で、ムガクはノートパソコンを閉じた。
「音楽好きだったんだ。知らなかった」
「これから俺のことをもっと知ればいい。時間はたーっぷりある」
ムガクとは、事件の波に飲み込まれたまま、結婚を決意した。
二人にとって、普通のカップルが通る"互いを理解する過程”はこれからである。
「えへ、そうね」
ムガクの上向いた唇に軽くキスをすると、ムガクも小さなキスを返してくれた。



チョリムは、ムガクの隣りに座ったまま、部屋の一角に置かれた本棚にぎっしり詰まったCDを指差した。
「もっと知るために、今日は、あの中から選んだCDを聴きます」
引っ越しの日、ムガクのダンボールから出て来たCDを一緒に本棚に並べたが、一緒にCDを聴くことはなかった。
音楽に詳しくないチョリムには、馴染みの名前もなくて、あまり興味を持てなかったのだけれど、夫の趣味に理解を示すことは良き妻の第一歩だし、大好きなムガクが集めたCDだから、きっと素敵な音楽に違いない。
チョリムは、本棚の前にしゃがみ、左の人差し指をCDの背表紙に滑らせた。
「どのCDがおすすめ?」
「女の子は、どれが聴きやすいかな」
チョリムと同じくしゃがんだムガクは、後ろからぎゅっとチョリムを抱きしめて、本棚を覗き込む。
たぶん、チョリムが思わずにやけてしまったことにムガクは気付いているし、ムガクも、チョリム同様ににやけているはずだ。
だから、おおっぴらに、にやけよう。
この気持ちも、たぶん、ムガクも同じだ。




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【作品名】セックス・ドラッグ・ロックンロール!

【テーマ】 匂いを見る少女二次小説  ムガク×セギョン 

2016/06/13 Mon. 17:11  tb: 0   コメント: 0

【匂いを見る少女 二次小説】セックス・ドラッグ・ロックンロール! - 下  

匂いを見る少女連載

ドラマ最終話のネタバレを含んでいます。ドラマを未視聴の方は、ご注意下さい。

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ムガクはすぐにCDを選んでくれるかと思いきや、ああでもないこうでもないと、唸っている。
「あ、この字、知ってるかも」
本棚の中段に、ずらっと20枚ほど、同じアーティスト名のCDがある。
この文字をどこかで見たことがある気がして、チョリムは、背表紙をぽんと叩いた。
「ブラック・サバス?俺、Tシャツ持ってるから、見たことがあるんだね」
「ああ!あの黒いTシャツ?じゃあ、これ聴きたい」
「うーん。たぶん女の子はそんなに好きなタイプの曲じゃないと思う」
チョリムの提案は敢えなく却下され、またもムガクはどうしようかと唸っている。
自分が気に入りそうな曲を聴きたいのではくて、ムガクの好きな曲を聴きたいのに、どうやら、ムガクに真意は伝わっていないらしい。
チョリムは、ムガクの腕の中から逃げて、CDの隣に、これまたずらりと並んでいる音楽雑誌に手を伸ばし、一番初めに触れた雑誌を引き抜いた。
「『ハード・ロックの歴代名盤特集。ガンズ・アンド・ローゼズ』だって。ねぇ、この人達有名なの?持ってる?」
聞いたことがあるような無いような名前を、チョリムは読み上げる。
だが何故か、ムガクは間髪入れずに、切り返した。
「ガンズは駄目」
頭ごなしに否定されると、逆に聴きたくなるのが人情である。
「持ってる?」
「持ってるけど、駄目」
「なんで?」
「貧乏だからって娼婦と一緒に住んで売春宿やるような、完全に犯罪者の奴らの音楽は、許可できません」
ムガクは、短時間では理解できないことを言って、首を横に振った。
「どういうこと?」
「だ、か、ら。デビュー前に、娼婦と一緒に住んで、その部屋で、無許可で、客を取ってたんだ」
いきなり、ヘンテコリンな情報が飛び出した。
“このバンドがどういうジャンルに属しているのか”“ヒット曲はどれぐらいあるのか”と言った類の紹介から入るのが、普通だと思うのだけれど。
確かに、勝手に売春をしたら犯罪なのだが、チョリムが知りたいのは、そういう話ではない。
しかし、表紙の真ん中でポーズをとっている人は、ちょっとかわいい気がする。
チョリムは、雑誌をめくり、中の写真を指差した。
「でも、この人、女の子みたいに綺麗だね」
「ボーカルのアクセル。たまたま観たテレビ番組が気に入らないっていう理由だけで、ホテルのテレビを破壊するし、突然キレて、ライブ中に客席に飛び込んで、客や警備員を殴る奴だ。綺麗じゃない、全然」
会話を進めても、ムガクから出て来る情報のピントのズレは変わりがない。
このまま会話を続けたら、ムガクは、何を言い出すのだろう。
チョリムは、なんだかおかしくなって、隣の金髪の男の人を指差した。
「この背の高い人は?この人も格好良いよね」
「ダフ?小学生のころからマリファナやってたような男だけど、格好いいと思うの?それに」
ムガクは、ここまで一息で言い切ると、深呼吸して続けた。
「一緒にツアーを回った別のバンドの人がウザいからって、同じガンズのメンバーのイジーと二人で、ガムテープでその人を縛り上げて、泊まってたホテルのエレベーターに放り投げるような乱暴者だ。ウザいだけで、ガムテープでぐるぐる巻きにしたんだよ。暴行罪だろ?やってることが酷すぎて、もはや意味がわからない」
今度は、ものすごく暴力的な話が出て来た。
そして、やっぱり、音楽の話は皆無だ。雑誌には、彼らの音楽を褒めちぎる文句が並んでいるのに。
「このアフロの人は?」
「スラッシュは、ヘロインで幻覚を見て、奇声を上げながら、裸で外を走り回るような男だよ」
「普通、こういう話って、○○っていう曲が良いよって教えてくれたり、CDを一緒に聴いてくれたりするんじゃないの?」
チョリムは、音楽と関係ない話をするなんて、全然想像していなかった。
いや、ここで二人でしゃがんで、暴力だの麻薬だの話をすること自体が、予想をはるかに超えているのだ。
けれど、ムガクは、真顔で反論する。
「まともな人の音楽なら、そうする。けど、君への悪影響は排除する。このドラマーのスティーブン」
まっすぐに伸びた指で、もう一人の金髪の男を指差したムガクは、口をとがらせて続けた。
「ガンズに入ったせいでヤク中になったって、ガンズを訴えたよ。今も、薬が完全に抜けたのかどうか」
ついには腕組みまでして、まるでチョリムが麻薬の道に足を踏み入れたかのように、眉をひそめた。
「でも、この黒い髪の人はおとなしそう」
「イジー?この中で一番、質が悪い。ヤク中で薬の売人。自分の部屋の窓からヘロインを売ってたんだ。売人は、麻薬中毒よりずっと罪深い。だろ?」
「うん、けど……」
この黒い髪の人が売人だったことは、チョリムの罪ではない。けれど、ムガクは不機嫌ここに極まれり、と言った調子で、チョリムを睨む。
「他人に害を撒き散らして、そのくせ本人は『イジーはヘロインをやってもヘマはしない。ヤクとの距離のとり方がうまいんだよ。売人だったから、薬の扱いをよくわかってて、格好良い』とか、バンドのメンバーに意味がわからない褒め方されて……ああ、本当に意味がわからない!」
意味がわからないを連発して、大きくため息をついて、やっとムガクの説教は終わった。
「みんな、今でも麻薬中毒なの?」
「やめてる。ダフは薬とアルコールのやり過ぎで膵臓が破裂して、スラッシュは薬のやり過ぎで心臓にペースメーカーが入ってる」
「でも、聴いてもいいでしょ?ただの音楽じゃない」
「歌詞も犯罪的だから、駄目」
「分別ぐらいつくわよ」
ムガクは、過保護だ。
チョリムは、彼の過保護に理由は、良くわかっている。
サイコパスに付け狙われたチョリムと、同じサイコパスに殺された妹。
守れなかった妹と、なんとか守ったチョリム。
ムガクの心には、消化しきれない悲しみと怒りが、まだ、巣食っている。
二度と同じ轍を踏むまいと自らを戒めているムガクを理解しているつもりだ。
でも、だからといって、中学生じゃないのだから、音楽で悪影響を受けるようなチョリムではない。
むすっとしたままCDを聴きたいと強請ったチョリムから、ムガクは雑誌を奪い取った。
勢い良くページを捲り、床に雑誌を乱暴に叩きつけ、床の上で開がったページを指さし、ムガクはチョリムに詰め寄る。
「こんな太ったおっさんでもいいの?」
「この人、誰?」
「君が女の子みたいって言った、アクセルの今の姿。ライブを観たい?この太ったおっさん、観たい?歌を聴きたい?」
ムガクが見せた「太ったおっさん」は、別人のように太っていて、悪い意味でインパクトがあった。
雑誌は、素晴らしい音楽性だと賛辞を並べているが、この姿を見てしまうと、彼らの曲を聞いても白けてしまいそうだ。
「んー、あんまり」
横に首を振ったチョリムに、ムガクはやっと肩の力を抜いた。



「良い子は、品行方正なJYJでも聴いてなさい」
この話はお終いとばかりに、ソファーにふんぞり返ったムガクは、どこから湧いてきたのか、いきなりアイドルグループの名前を口にした。
チョリムは、勢い良く立ち上がる。だって、ムガクは知らないけど、チョリムはJYJのファンなのだ。
「JYJ?格好いいよね!私ね、まだ言ってなかったけどユチョンが好きなの。ドラマも全部観たし!ね、今度一緒にコンサートに行こうよ」
ムガクの返事も待たずに、チョリムは寝室に走る。
クローゼットに、まだ整理していなダンボールがある。その中に、JYJのグッズが詰まっているからだ。
「ほら、CDも全部持ってるの。ジャーン!」
ダンボールから取り出したJYJのCDを、ソファーを陣取るムガクに見えるように、コーヒーテーブルに並べた。
ムガクも好きなら、夫婦二人の共通の趣味になりそうだ。
「JYJも禁止!」
だが、チョリムの思惑と裏腹に、ムガクは並んだCDを重ねて、背中に隠してしまった。
「JYJを聴けって言ったのは、自分じゃない」
「いや、駄目だ。男の音楽は禁止。ユチョンより、俺のほうが格好良いだろ?」
「そうかなぁ。ユチョンのほうが格好良いわよ」
「このCDも俺が預かっておく」
「セコいんだからっ」
「俺が、セコい!?」
ムガクは、不機嫌で三角になった目をさらに尖らせて、チョリムを睨んだ。
「機嫌直して?」
けれど、チョリムだって、ムガクの弱点を知っている。
いくらムガクが不機嫌だからって、怖くはないのだ。
体当たりをするように抱きついて、そっぽを向いた頬にキスをする。
案の定ムガクは、あっさりと口元を綻ばせた。
夫婦共通の趣味の発見は、先になりそうだけど、趣味がなくても、まだまだ楽しく過ごせそうだ。
チョリムは、頬を差し出して、ムガクにキスを強請った。

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ムガクがチョリムに見せた動画を記事にしました。
>>セックス・ドラッグ・ロックンロール!の薬物動画とジミー・ペイジとレッド・ツェッペリン語り

ムガクが来ていた黒のTシャツの詳細は、下の記事をご覧下さい。ドラマでは4話後半で着ています。
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【テーマ】 匂いを見る少女二次小説  ムガク×チョリム 

2016/06/13 Mon. 19:26  tb: 0   コメント: 0

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