芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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【スリーデイズ 二次小説】朧月  

3days(スリーデイズ)読切

テギョンはたぶん、家で過ごす夜が嫌いだ。
彼の父親が亡くなったのも、室長を撃ったのも、夜だった。
あの夜、月は出ていたのだろうか。星は瞬いていたのだろうか。
非業の死を遂げた二人が最後に見た景色に、一筋の光は降り注いだろうか。

テギョンはボウォンの頬を手の甲で撫ぜて、眠りに落ちているか否か確かめる。それから静かにベッドの端に腰掛け、闇を見つめる。
幾度、彼はこんな夜の過ごし方をしただろう。
そして自分は、幾度、そんな彼の背中を毛布の中から眺めただろう。

お酒を勧めたことはあるけれど、それ以上の器用な慰め方は知らない。
ドライブに誘ったり、ゲームセンターで発散したり、海で力の限り怒鳴ったり。
ドラマで主人公を励ます脇役は、首尾よく主人公を持ち上げる。
最後はいつも決まっていて、『嫌なことがあったら、思いっきり吐き出せばいい』と告げる笑顔に向かって、主人公も笑顔で明日への希望を口にするのだ。
軽薄なやり取りだ。少なくとも、テギョンとボウォンの間では。

陰謀の大きなうねりの中であがき命を奪われた父親を想い、そのうねりの中で刃を剥き出しにした男を想い、テギョンは闇を包む光を探す。

「起こした?」
「ううん」
「起きてた?」
「ううん」
「答えになってない」
「うん」

テギョンに続き隣に腰掛けたボウォンに、テギョンは少し驚いたようだった。
ボウォンは最後のテギョンの抗議を無視して、広い肩に頭を預ける。
慰めの言葉は言いたくない。
テギョンは、光を知っているから、闇に苦しんでいるのだ。
だからきっと、テギョンは大丈夫。大丈夫。

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【作品名】朧月

【テーマ】 3days(スリーデイズ)二次小説  テギョン×ボウォン 

2016/04/19 Tue. 17:24  tb: 0   コメント: 4

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