芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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果実の誘惑《大人》 一覧

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【成均館 二次小説】果実の誘惑 - 1(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

一ヶ月感謝企画のお題「妓生の格好をしたユニ、ソンジュンの嫉妬、大人小説」のお話です。
「その唇が誘うから(こちら)」と同じシチュエーションで、花の四人衆全員がユニが女の子だと知っている場合は?

未読の方は「その唇が誘うから(こちら)」も、併せてお楽しみ下さい。

- - - - - - - -

ソンジュンは猛烈に憤っていた。
彼の行き先は、牡丹閣だ。
ヨンハが連れて行ったユニを、奪い返す。
この目的が達成されるまで、彼の怒りは収まりそうにない。



ソンジュンが、ヨンハに牡丹閣に行こうと誘われて首を横に振ったのは、一時ほど前だ。
頭の先から爪先まで綺羅びやかな先輩は、休日を明日に控えた今夜、牡丹閣で夜を明かすという案に得意満面だったが、ソンジュンは、ならば中二房で書物でも読んでいたほうがましだと、にべもなく断った。
「お前はそう言うと思ったよ」
先輩が落胆した様子はなかった。
だから、ソンジュンは先輩への受け答え通りに、書物に相対した。
そろそろ一冊読み終わろうかという段階になっても、中二房にユニが帰ってこないから、成均館中を探しまわったら、儒生たちが口々に
「あいつなら、ヨリムと牡丹閣に出掛けたぞ」
と言うではないか。
ヨンハは、彼女が女人だと知っている。
だから、まさか牡丹閣に誘うことはないと思っていたのだ。
先輩の良識を信頼した自分が馬鹿だった。
油断した結果が、この体たらくだ。



牡丹閣にソンジュンが登場すると、噂の坊っちゃんが来たと大騒ぎになった。
彼がここへ来たのは初めてだが、いつもユニの隣にいるから、妓生たちは、ユニを通して彼の顔を知っている。
家柄良し、見た目良し、成績良し。
彼女らは、キム・ユンシク様はいつになったらこの坊っちゃんを連れてくるのかと、今か今かと待っていた。
彼は牡丹閣に入るやいなや、眉間の皺を深くして、キム・ユンシクはどこだとそれしか言わないが、何も問題はない。
こういう堅い男ほど、案外簡単に色気に負けるものだ。
「たまには同室生のことは忘れてくださいな」
「キム・ユンシクの部屋に案内して下さい」
「キム・ユンシク様も、きっとお楽しみですよ」
「楽しんでいるはずがない。僕は、あなた達ではなく、キム・ユンシクに用があるんです」
「では、イ・ソンジュン様のお部屋に、キム・ユンシク様をお呼びしますわ」
褥に入ればこちらのもの。
この坊っちゃんも、事が始まれば、同室生のことなどすっかり忘れるだろう。
妓生たちは、寄ってたかってソンジュンにしなだれかかる。
彼は元来、ただ一人の女人のそれを除けば、女の色気を疎ましく思う質の人間だ。
唯でさえ気が急いているのに、壁の如く立ちはだかる妓生らの行為は、彼の怒りを否応なく煽った。
「彼の部屋へ案内して頂けないなら、扉を片っ端から開けますが、よろしいですか?」
彼が後ろで組んだ両手は、どんなに妓生が揺らしても解けなかった。
やっと解けた時、その手は、彼の言葉通り一番端の部屋の扉にかかった。
妓生らは観念して、彼をユニの元へ案内した。



このような経緯(いきさつ)により、ユニの前に姿を表した時、ソンジュンはすっかり出来上がっていた。
彼は、扉をぴしゃりと閉める。
「なぜ、ここに来たんだ」
ヨンハも、ヨンハの付き合いで座っているジェシンも、彼の眼中にはない。
「え?誘ってもらったからだよ?」
「誘ってもらったら、どこでも行くのか?ここがどういう場所か、わかっているだろう?」
「だって、君も一緒なら安心じゃないか。待ってたんだよ?」
ソンジュンは、両の拳を握りしめた。
ヨンハの誘いを断った時に妙に聞き分けが良いと思ったが、全ては彼の手の中にあったのだ。
ソンジュンは、ユニの隣にどかりと腰を下ろした。
怒りに任せてこの部屋に飛び込んだ時から、ユニの衣装には気付いていた。
「なんで怒るんだよ」
妓生姿の彼女は、彼の隣で唇を尖らせた。
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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  一ヶ月感謝企画 

2014/10/12 Sun. 14:33  tb: 0   コメント: 0

【成均館 二次小説】果実の誘惑 - 2(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

「テムル、さっきから言っているだろ。その男言葉はいただけない」
「それは問題ではありません」
無遠慮に先輩を睨むソンジュンの声は、低い。
彼のただならぬ怒気を一番近くで受けているユニは、わけがわからなかった。
四人で酒を飲むのは楽しい。
ともに密命を乗り越えてからは、ますます四人の絆も深まった。
彼女が女人だと知っても、二人の先輩は怒るどころか、温かく迎えてくれた。
ソンジュンとユニの恋も、彼らは応援してくれているのだ。
今日も、ヨンハは「カランは遅れてくるから、先に行こう」とユニを誘った。
決して、彼を除け者にしたわけではない。
「俺とコロは、お前の妓生姿をちゃんと見れなかったから、見せてくれよ」
ヨンハは、この部屋の続き間に、妓生の衣装を用意していた。
ヨンハに負担をかけたことを詫びる彼女に、彼女が妓生姿でソンジュンを助け出したことを挙げて戯けてみせて、彼女の心を軽くした。
それでもまだ躊躇している彼女に、今度はジェシンが
「たまには女人の格好もしろ」
と言って、後押ししてくれた。
この牡丹閣の個室のように隠れた場所でなければ、女人の衣を纏うことは叶わない。
だから、わざわざ、ヨンハは高級妓楼に部屋を取ってくれたのに。
ユニは二人の優しさが嬉しかった。
しかし、ソンジュンは酷く怒っている。
「君は、僕が来ると聞いていたのか?」
「そうだよ」
「僕は断った。こんなことと知っていたら、君を止めた」
「こんなことって。ヨリム先輩とコロ先輩に失礼だよ」
ユニとソンジュンの間の空気は、石ころが坂道を転がるように険悪の度合いを深めていったが、二人とも荒れた態度を止められない。
ユニは、失礼なソンジュンを放ってジェシンの隣に腰掛けた。
「まだ、先輩にお酒を注いでいませんでしたね」
ソンジュンが到着する前なのだが、ユニが着替え終わって続き間からこの部屋に戻ると、ヨンハは、彼女のことを可愛いと絶賛してくれた。
ジェシンも、言葉少なに褒めてくれた。
「良かったな」
彼は、彼女の頭を撫でようとして右手を上げたが、彼女が笠を被っているせいでそれは叶わず、肩をぽんぽんと叩いた。
「ありがとうございます。僕、お酌しますね」
「その言葉は抜けないか」
ヨンハが苦笑しつつも、酒碗を持ち上げた。
そして、ユニがその碗に酒を注いだところで、やっとソンジュンがやって来たのだ。



ソンジュンは、ユニとジェシンを睨む。
あぐらをかいた彼は、両膝に拳を均等に置き、若竹のように真っ直ぐと背筋を伸ばしていた。
笠(カッ)のつばが一端は視線を遮っているが、彼の焼き尽くすような熱は、二人のところまで届いている。
酌が終わっても、つんとそっぽを向いてジェシンの隣に座るユニと、微動だにせず睨み続けるソンジュンの様子に、さすがのジェシンも、片頬の筋肉を引き上げた。
「お前、あっちに戻れ」
ジェシンは、右手を振って、ユニに卓の向こうのソンジュンの隣に戻るように促す。
先輩に追い払われたユニは、渋々ソンジュンのもとに戻った。
しかし、相変わらずそっぽを向く。
「わかった、わかった。俺がふざけすぎたよ」
ヨンハが立ち上がって、二人の間にしゃがむと、両腕を二人の肩に乗せた。
「素直にお前も誘えばよかったよな、悪かったよ」
ソンジュンは前方を見据えたまま答えない。
「こんなに可愛いテムルを、他の男に見られたくないんだろ?」
ヨンハの腕の下で、ソンジュンが一瞬みじろいだ。
ヨンハが図星を指したことは明白だ。
彼は、己の言葉の効果に満足して、更に先を続けた。
「な?テムルだって、本当はお前に見て欲しかったんだから」
「先輩、何を言うんですか!」
ヨンハの反対側の腕の下で、ユニが高い声を上げる。
「カランが入ってきた時、嬉しそうな顔したくせに」
両脇の恋人たちが瞬時に真っ赤になったのを認めて、ヨンハは二人を開放した。
「カラン、お前が嫌なのもわかるけど、俺たちにも御零れをくれよ」
手酌で注いだ酒を一気に煽り、このいたずら好きの先輩は、片目を瞑った。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  一ヶ月感謝企画 

2014/10/13 Mon. 02:05  tb: 0   コメント: 2

【成均館 二次小説】(大人小説)果実の誘惑 - 3(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

大人小説です。ご注意下さい。

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ソンジュンに組み敷かれたユニは、おねがい、と彼の肩を掴んだ。
さらしは解かれ、腕に辛うじて残ったチョゴリは、肌を隠すというあるべき役割を果たさず、寧ろ男の劣情を煽った。
チマは腰までたくし上げられ、床の上には二人の白い肌着が入り交じっている。
揺れる炎が、彼女のしどけない体を照らしていた。
彼の指は、とうに濡れそぼった箇所を大きく掻き混ぜる。
ユニは、もう一度、おねがいと懇願した。
「もう欲しい?」
ソンジュンの指が、中の柔らかい皮膚をゆっくりと擦った。
微かに高い声を漏らす唇を右手の甲で押さえて、彼女はおねがいと繰り返す。
「声を聞かせて」
彼女は艶声の合間に、いや、と言う。
「ここは、そういう場所だ」
漏れ聞こえる艶かしい声は、妓楼では寧ろ、華やかさを添える調度品のようなものだ。
尚もいやを繰り返す彼女に、ソンジュンは嫉妬めいた事を言う。
「ヨリム先輩も、お溢れをくれと言っていただろう」
二人の先輩はとっくに別の部屋に移動し、ソンジュンとユニが体を絡めているこの続き間の扉もしっかり閉じられている。
誰かが彼女の声を聞くことはないが。

――聞きたいなら、聞けばいい。

彼は、いやと拒むユニの、欲しいという懇願を無視して、白い腿を大きく割り熱を滴らせている部分に唇を寄せた。



ヨンハが、ソンジュンの嫉妬は理解していると言った後、恋人たちは所在なげに視線を漂わせた。
ユニが咳払いをした。
微動だにしていなかったソンジュンも、拳を広げる。
「はい、君も食べなよ」
ユニは、ソンジュンの匙に野菜を煮付けたものを乗せて、渡してやった。
彼は渡された野菜を素直に口に含んだが、彼女が笠の紐に指をかけたのを目の端でいち早く認めて、匙を卓に置いて彼女の手を掴んだ。
「被っていろ」
ユニが口を尖らせて言い返す。
「重たいし、ちょっと邪魔なんだ」
頭に大きな加髢(カチェ)を付け、その上幾重にも絹布を巻きつけた笠が落ちないように頭を平行に保っていたら、首が疲れてきた。
垂れ下がる絹に邪魔され、視界も狭い。
だがソンジュンは、短く駄目だと言って、彼女の反論を取り合わなかった。
「テムル、お酒を注いでくれよ」
「手酌で飲んで下さい」
ユニが腰を浮かすより先に、ソンジュンはヨンハに返事をした。
「お酌ぐらいしますよ」
立ち上がろうと卓に手をついた彼女の肩を、ソンジュンは押さえる。
「君はここにいろ」
「なんでも禁止じゃないか。笠を脱ぎたい!」
「駄目だ」
ここにいる男三人は、等しくユニの女人姿に慣れていない。
ソンジュンは、彼女の姿にどぎまぎしているのは自分だけだとは限らないと、警戒に満ちた目を二人の先輩に向けた。
ジェシンを問い詰めたことはないが、彼とソンジュンの間には、ユニを巡る牽制めいた空気が、かつては存在した。
あれが、片恋に翻弄されたソンジュンの誤解だったという保証はない。
ヨンハの手の早さも、褒められたものではない。
それが、いつ何時ユニに向かうのか、わかったものではないのだ。

よりによって妓生姿なんて、絶対に駄目だ。

普通の女人姿ですら慣れていないのに、男の本能を扇情する妓生の衣装を纏ったユニを他の男に見られるなんて、もっての外だ。
君子としての先輩への義理立ては、今のソンジュンの頭の中には存在しなかった。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  一ヶ月感謝企画  大人小説 

2014/10/16 Thu. 15:39  tb: 0   コメント: 0

【成均館 二次小説】果実の誘惑 - 4(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

ソンジュンの不機嫌を別にすれば、部屋は笑い声に満ち溢れていた。
ヨンハの、人を巻き込む話術は群を抜いている。
他愛もない世間話が、何故こうも面白おかしくなるのか。ユニは、目の淵に涙を溜めて笑った。
ジェシンも、ソンジュンの意向通り手酌で酒を飲みながら、珍しく声を出して笑っていた。
ソンジュンはしかし、ヨンハの話術を持ってしても、三人の会話が耳に入っていない。
彼が今夜はやけ酒だと酒瓶を持てば、ユニの右手にやんわりと止められた。
酒ぐらい飲ませてくれと文句の一つも言ってやろうと彼女の顔を見れば、笠から垂れた絹の向こうの赤味が増した唇に、釘付けになる。
暫し、ぼうっと見惚れごくりと喉を鳴らした後、我に返って周囲を見回すと、この魅力的なユニを他の男も視界に入れている事実を思い出し、また酒を煽りたくなる。
他の三人にはただの不機嫌に映っているソンジュンの心中は、忙しかった。
ただ、ユニに一つ朗報があるとすれば、この“ぼうっと見惚れる”を何度も繰り返しているうちに、彼の心で燻っていた彼女に対する怒りは、ほんの少しだけ薄らいでいた。
「そろそろ二人にしてやるよ」
ヨンハがソンジュンに向かって片目を瞑った。
「俺も、痴話喧嘩にいつまでも付き合ってられん」
ジェシンも立ち上がる。
「他の部屋に移るから、何かあったら呼べよ」
この時ばかりは、ソンジュンも礼を尽くし会釈した。



――気不味い。
ユニはずっと禁止されている笠を下ろすことについて、再度の意思表明に挑戦した。
脱ぐ脱がないで言い合う内に、いつもの調子を取り戻せそうだと思ったからだ。
「笠が重たいよ。疲れた」
「脱いでいい」
あっさりと希望が通ってしまい、彼女はソンジュンをまん丸な目で凝視した。
「脱がないのか?」
「脱ぐよ!」
もとよりソンジュンは、二人きりになってまで彼女に無理を強いるつもりはなかった。
笠から垂れる絹布が、僅かばかりではあるが彼女の顔を隠していたから、脱いで欲しくなかったまでだ。
己の不機嫌に気を使ったのか、普段はこちらの意見など無視する彼女が、素直に言うことを聞いてくれたことは意外だった。
もう先輩がいないのだから、笠は邪魔だ。
「妓生遊びを、したことある?」
「あるわけないだろう。君とは違う」
「せっかくだから、真似事をしてみようよ」
「君はさぞ詳しいんだろうな」
「すぐ嫌味を言うんだから」
ユニは、お酒を少しだけ注いで、彼に渡した。
ひょんなことからチョソンに見初められ、真相を見破られないように妓楼に出入りしたことは何度もあったが、所詮は女同士、この密室で本来行われる行為を経験したわけではない。
ただ、チョソンに酒を振る舞われて、色恋とも友情とも取れる曖昧な会話をしただけだ。
だから、そういう意味での真似事をしてみようと持ちかけたのだが、そんなユニならではの狭義の妓生遊びが、一般論として通用するはずがない。
ソンジュンは、酒杯を受け取って、ごくりと唾を飲み込んだ。



ユニは、箸でチヂミを摘んでソンジュンの唇に当てた。
彼の唇が開きチヂミを迎え入れるときに、箸が歯に触れ、かさりと歯と金属の擦れた音がした。
彼女は彼がチヂミを飲み込んだら、餅を箸で挟んで差し出す。
また箸が歯に触れた時、彼は彼女が箸を引き抜けないように、先端を齧った。
「もう」
彼女は左手で肩を押して箸を引き抜き、同じ箸で雑菜を食べる。
何度もそれが繰り返された。
同じ箸を使っているから、否応なしにソンジュンの別の欲が煽られた。
盆から零れた水が土に染み込み、色濃く変化して広がるように、怒りで高ぶった気持ちが徐々に劣情に侵食される。
かさりと箸が歯に当たる度に歯の先端が痺れて、深い接吻で互いの唾液を交換しているような気になり、やがて箸の刺激が体の奥に重苦しい塊を生んだ。
「妓生遊びをしたいと言ったな」
ソンジュンが、酒杯に酒を波々と注いで一気に煽った。
「お酒は駄目だよ」
彼は、笠を脱ぐとユニのうなじに手のひらを当てて一気に引き寄せ、口に含んだ酒を彼女の唇の奥に移した。
二人の口からあふれた酒が彼女の顎を伝い、雫となって床に落ちて行った。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  一ヶ月感謝企画 

2014/10/30 Thu. 13:52  tb: 0   コメント: 0

【成均館 二次小説】(大人小説)果実の誘惑 - 5(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

大人小説です。ご注意下さい。

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ソンジュンは、酒を口に含んではユニに移すという行為を繰り返した。
ユニは何度も背中を叩いたが、彼は止めなかった。
「食べさせてもらったお返しだ」
唇を食みながらそう言って、また酒を彼女の口に流し込む。
その大部分は顎から首に流れ落ちてゆき、彼の唇は酒の流れた道筋をなぞり上げると、また彼女の唇に吸い付く。
ソンジュンの喉は、箸の刺激によって呼び起こされた飢餓感でひりついていた。
早くこの乾きを潤したくて、ユニの口内を執拗に攻めた。
「待って」
ユニが、呼吸のために二人の唇がほんの少し離れた一瞬の間に、ソンジュンに懇願した。
言葉を発音する為に唇を動かせば、動いた部分が相手の唇に触れてしまう。二人を隔てるのは、濃度が薄い空気だけだ。
「うん」
ソンジュンの声は甘い。
待ってと懇願する声色が、ヨンハが指摘した男らしさが皆無だったから、わずかに彼の中に残っていた彼女への怒りを消し去った。
それは、追い詰められた子犬のような庇護欲を煽りながらも、媚びを滲ませた、女人の声だった。
ソンジュンの返事のための唇の運動も、ユニの唇を押した。
彼は、うん、と言いながら、彼女の体を床に倒した。



「……せっかく、着替えたのに」
ユニは突然始まった秘め事に戸惑い、なんとかソンジュンを思い止まらそうと言葉を捻り出した。
「そうだな」
彼女を翻弄せんと強引に事を進めていた男は、両肘を床について、まっすぐにユニを見下ろした。
ゆるりと視線を動かす彼の双眸は、視姦していることを隠すつもりもないらしい。
熱の篭もった眼差しが、彼女の皮膚にも熱を呼び起こす。
紅が、彼の口の端からあごにかけて、広く赤く染め付いていた。
それに気付いたユニの体中の皮膚がぞくりと泡立つ。
彼はいつも落ち着いた顔をして、今だって自分だけ冷静な顔つきなのに、口元は彼女の唇から移った紅で汚れている。
乱れた顔が艶然で、与えられた接吻よりも性急にユニを欲の深淵に誘い、彼女の敏感な部分に熱が生まれた。
彼女はもどかしくなって、内腿を擦り合わせる。
下衣が皮膚を掠って刺激になり、小さな口から甘い呻き声が漏れた。
この世で一番に愛おしい人の前で、一人で高まってしまう体を恥じて、彼女は身を捩った。



ソンジュンは薄く笑った。
「まだ僕は待たなくてはいけないのか」
ユニの頬に手を当てると、彼女は、まだ待ってと首を振った。
こんな風に物欲しそうに頬を薄紅色に火照らせながら、しかし欲をひた隠そうとするから、彼女の何もかもを奪いたくなった。
彼女が命を維持するための呼吸すら、己が制したい。
ソンジュンが、息を吹き込むように彼女の唇を塞ぎ、仰向けになったユニのチマの上から、もぞもぞと擦りつけている腿を撫で上げると、艶めいた声が、二人が合わせた唇の隙間から細切れに零れた。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  大人小説 

2014/10/31 Fri. 14:18  tb: 0   コメント: 0

【成均館 二次小説】(大人小説)果実の誘惑 - 6(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

大人小説です。ご注意下さい。

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チョゴリの紐を引き抜こうとしたソンジュンの手を、ユニが握った。
「背中が、痛い」
肩甲骨が床を押すたびに、骨が圧迫されるように痛んだ。
ソンジュンは、覆いかぶさっていた体を起こして、ユニの左側に、片膝を立てて座る。
眼下の彼女は、息を弾ませていた。
額に張り付く一筋の湿った髪を、彼の細い指がなぞる。
彼女の頭上に巻きつけられた加髢(カチェ)は、崩れそうだ。
ユニは仰向けのまま、加髢の大きな三つ編みを左肩に寄せた。
「あっちに行こう」
薄い扉の向こうの続き間に、布団があるはずだ。ここは、そういう店なのだから。
ソンジュンの両手が、ユニの脇下に入り、彼女の半身を持ち上げる。
「うん」
二人は隣の部屋に移動するのももどかしく、座ったまま再び唇の奥を探り合った。



「開けてもよろしいでしょうか」
部屋の外から、女人の声がした。
「イ・ソンジュン様、キム・ユンシク様、よろしいですか?」
恐らく、酒の追加の確認だろう。妓生が扉の向こうでこちらの気配を伺っている。
妓生の声を無視して進む愛撫に、だめ、とユニの惚けた手がソンジュンの肩を力なく押すが、ソンジュンの柔らかな舌は、彼女の火照った舌を離さなかった。
「イ・ソンジュン様?キム・ユンシク様?」
三度の催促で、ソンジュンの唇がやっとユニから離れた。
「今行きます」
ユニの首筋に顔を埋めて、はあ、と落胆の息を吐きながらソンジュンが返事をする。
彼女は、立ち上がろうとする彼の肩を押さえた。
「ちょっと待って」
右手の人差し指と中指、薬指の三本の指の腹を、卓の上の酒で濡らした。
それから、濡れた指をソンジュンの口元に撫で付けて、広がった紅を拭った。
乾いている左手の親指で皮膚の上の酒を拭き取ると、白い肌が戻る。
これで大丈夫と見上げると、彼の貪欲な視線とぶつかった。
ユニが、立ち上がったソンジュンの人差し指と中指の付け根に、彼女の人差し指を絡めて、やっぱり行かないでと引き止めた。
彼の、あからさまな男の欲を孕んだ瞼と、触れずとも空気を伝って体の内に流れ込んでくる熱い体温に、彼女はあっさりと陥落した。
外にいる妓生だって、きっと、彼に抗えなくなる。
「行かないと扉を開けられそうだ」
ソンジュンの指が、するりと外れた。



扉を薄く開けて、酒はいらないとソンジュンが告げると、妓生はあっさりと納得した。
「妓生を呼びました?」
「いえ、僕とキム・ユンシクしか居ません」
彼女は、そういうことにしておきます、と彼の胸元に手のひらを乗せた。
彼の単衣の左襟がわずかに歪んでいた。
妓生が口の端に笑みを乗せながら、襟を正す。
ソンジュンが慌てて体を後ろに引いた時には、もう、彼女の手は扉に掛かっていた。
扉が締まるやいなや、彼は、貫抜を差し込む。これ以上、誰かに邪魔をされるのは嫌だった。
これでユニの体に集中できると部屋の中央を振り返ったら、卓の傍に彼女がいない。
代わりに、続き間の扉がわずかに開いている。ゆらゆらと揺れるろうそくの灯火が扉の隙間から漏れていた。
箸で歯を刺激しただけで己を籠絡した少女の、しっとりと吸い付く肌を早く味わいたい。
大きく扉を開くと、その向こうで、彼女は拗ねた目で彼を見上げた。
「何を話していたの?」
「酒はいらないって、言っただけだ」
大きく広がったチマの中央からユニは睨んでくるが、甘えを含んだ視線は迫力がない。
「焼き餅?」
「違う、けど」
ソンジュンは、悔しそうに俯く彼女の脇をすり抜けて、部屋の隅に重ねてある布団を敷く。
「ユニ、こちらへ」
恥ずかしいのだろう、彼と目を合わせずに布団に座る彼女の腰を抱いて引き寄せた。
「まだ、言ってなかった。綺麗だ」
チョゴリの隙間に手を差し入れて、背中の柔らかい肌を探りながら、ソンジュンは囁いた。
こんな時に、ずるい。ユニの抗議は彼女の喉から漏れる掠れた甘声に先を越され、彼には届かなかった。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  大人小説  一ヶ月感謝企画 

2014/11/01 Sat. 18:40  tb: 0   コメント: 0

【成均館 二次小説】(大人小説)果実の誘惑 - 7(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

大人小説です。ご注意下さい。

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発酵した酒と彼女の甘い香りが混じりあい、熟れた果実のようにユニの全身から匂い立つ。
ソンジュンは、この酩酊しそうなほど濃厚な空気が纏わりつくせいで、衝動に押されるように、チョゴリの下の、晒の結び目を掴んだ。
不器用に晒を下へ落とす。
ユニの腰に白い晒が溜まったが、彼はそれを性急に引っ張って床に投げた。
「蝋燭を消して」
「うん」
先ほどから、彼は肯定の返事をする。しかし、彼の手は止まらない。
ユニは、薄布に透ける双丘を見せまいと両腕を胸の前で交差した。
「明かりを消してよ」
湿度を多分に含んだ声は、睦言にしか聞こえなかった。
ソンジュンが腕を交差させたままの彼女の腰を引き寄せて己の体重をかけると、彼女の体はいとも簡単に布団に倒れこむ。
「威勢のいい君は、どこに行ったんだ?いつも、僕をからかうだろう?」
ユニの耳に唇を寄せて意地悪く言うと、彼女の腕はますます固くなった。
しかし彼は、どんなにユニに懇願されても、明かりを消すつもりはなかった。
暗闇の享官庁(ヒャンガンチョン)では、手のひらの感触と互いの息遣いを頼りに体を寄せ合ってばかりで、彼女の瑞々しい肌を目でじっくりと味わったことがない。
ここなら、彼女の秘密を守りながら、誰に憚らずに原始的な衝動をぶつけられる。
ソンジュンは、ユニの腕を掴んだ指に力を込めた。
「今度から、君が僕をからかったら、こうやって仕返しをすることにしよう」
強引に彼女の腕を胸元から退かせて、薄布の下の柔らかい丘を眼下におさめる。
チョゴリの布の下に手を忍ばせて形がわかるように撫でまわしたら、ユニの体が跳ねた。
彼女は、ひどいと言いたげに彼を睨むが、退かされた腕は戻さなかった。
彼女もまた、いつもの急くような重なりと異なる空気に、酔ってしまっているのだろう。
「チョゴリの紐を外すよ」
仕返しが気に入ったソンジュンは、わざと、これからしようとすることを音にした。
するりと紐が外れてチョゴリの合わせが左右に落ちると、ユニはソンジュンの首に抱きついて胸を隠した。



「……私も、仕返し」
ソンジュンは、耳朶をユニの唇で食まれて、彼女の体の上に崩れ落ちそうになった。
じんじんと疼く耳朶への刺激は、頭の端っこに残った理性をしびれさせ、体の奥の重い塊は、年輪のように、一回り、また一回りと大きくなっていく。
堪らずに呻き声を上げると、その声に呼応したユニのか細い声が、細波のように長く漏れて、彼の鼓膜を震わせた。
ソンジュンには、もう彼女を言葉で煽る余裕がなかった。
さっとチマの裾を上へたくし上げ、幾重にも重なった彼女の下着を一気に脚から引き抜いた。
身をよじろうとする彼女の足を広げて、動けないように自らの体を間に滑り込ませる。
膝立ちで道砲や上衣を床に脱ぎ捨てた。
少し高い位置から見下ろすユニは、柔らかい二つの丘と、無理やり開かされた腿の奥をしどけなく晒してる。
彼女は、自由になる上半身だけ隠すようによじったが、彼の視線を避けるように逸らした両の瞳は、誘うように赤く潤んでいた。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  大人小説  一ヶ月感謝企画 

2014/11/15 Sat. 00:34  tb: 0   コメント: 2

【成均館 二次小説】(大人小説)果実の誘惑 - 8(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

大人小説です。ご注意下さい。

- - - - - - - - 

ソンジュンの手は大胆にユニの体の上を這った。
ユニは、右手の甲を口に押し当てる。
ユニの体を何度か抱いた彼は、彼女の弱点を頭に叩き込んだらしい。
柔らかい舌で、早くもつんと上向いてしまっている、ふっくらと盛り上がった胸の先端を捏ねられ、同時に、長い指が潜り込んだ部分も絶え間なくかき混ぜられて、ユニの全身は湯気が立ち昇らんばかりに火照った。
内腿の奥は、少し遠慮がちに指を差し入れられた瞬間から、一つの抵抗も示さなかった。
ユニの左手は、あっさりと迎え入れてしまった体を恥じて、初めこそ羞恥で彼の肩を力なく押していたが、今は、なんとか正気を保とうと、布団を握りしめている。
湿度が益々上がっていく呼吸が、唇と手の甲の間から、嗚咽のように不規則に溢れる。
まだ下衣を脱いでいないソンジュンが、高まった部分を押し付けた。
内股に感じる、布越しのそれが、欲の端っこに引っかかっていたユニの正気を、簡単吹き飛ばす。
堪らず、おねがい、とユニは強請った。
彼女は、我ながら早急だ、と思う。
だが、彼の愛撫に煽られて生まれた、体の中で渦巻く熱を、ぐずつく奥の疼きを、早く開放して欲しかった。
「もう欲しい?」
ユニは頷きながら、おねがい、と繰り返す。
だが、彼は、そこをかき混ぜながら、体中に接吻を降らせるばかりで、彼女の欲しいものを与えてくれなかった。
「声を聞かせて」
ユニは嗚咽の中で、いや、と抵抗した。
「ここは、そういう場所だ」
そう囁かれると、蝋燭の炎が明るく揺れる部屋で体を差し出す自分は妓生のようだと、彼女は自分自身の大胆さに困惑する。
畳み掛けるように
「ヨリム先輩も、お溢れをくれと言っていただろう」
と言われて、彼女は、いや、とまた抵抗したが、その声は極まったかのような悲鳴だった。
快楽に溺れる本能を晒すことを、たった一人だけに許したはずなのに。
他の誰かに知られてしまっているかもしれないという羞恥が、彼女に新たな熱のうねりを与えた。
絶えず刺激されていた奥から指が引き抜かれて、温かい唇がそこを吸い取る。
一度上げてしまった悲鳴は、止まらなかった。
口を押さえていた右手はソンジュンの肩を掴み、甘い悲鳴は、徐々に声量を上げる。
敏感な部分を舌で突かれて、彼女は達した。



ソンジュンは下衣を脱ぎ捨て、ユニの息が整うのを待たずに、申し訳程度に体を覆うチマとチョゴリを取り払うと、己の熱を彼女の中に埋めた。
待ちわびた刺激を与えられた彼女は、けれどそれを享受する余裕がない。
再び襲った大きな波をやり過ごすことも出来ず、艶声を漏らす口を丸めた手で頼りなく押さえた。
ひときわ敏感になったユニの中は、体を震わすたびに彼を締め付ける。
ソンジュンは、彼女を気遣って、暴走しそうになる体をすんでのところで押し止めた。
「もっと声を聞かせて」
感じ過ぎて苦しいのだろうか、ソンジュンが口を押さえる手に触れたら、それはいとも簡単に布団に落ちた。
「こんなところで」
恍惚とした感覚に身を委ねて、すっかり溶けた体をソンジュンに預けているくせに、ユニはまだ首を振る。
「こんなところ、だから」
ソンジュンは、彼女の額に触れるだけの接吻をした。
妓楼で事に雪崩れ込むという大胆な行いがユニを高ぶらせているのか、いつもより柔らかい彼女の体が愛おしかった。
こんな風に、生めかしい場所に煽られて熱に浮かされる彼女の艶容を、一つも零さず味わいたい。
彼は、ユニの、いじわる、とやっとのことで吐き出した言葉を、接吻で飲み込むと、ゆっくりと腰を回した。
荒波に翻弄されまいと、ユニはソンジュンの首に両腕でしがみつく。
同時に彼女の奥が、彼をぎゅっと締めつけ、ソンジュンは、苦しそうに眉根を寄せ歯を食いしばった。
ちょっといたずらを仕掛けたつもりが、ユニの熱に簡単に絡み取られてしまい、歯止めが効かなくなる。
「ごめん。動くよ」
ソンジュンが奥へと体を進めるたびに、腕の中のユニは彼の動きに合わせて力なく揺れた。
この世界で頼る所はソンジュンしかないと言わんばかりに己に縋る彼女への愛しさで、溺れそうになる。
彼は、もう何も聞こえなかった。
静寂の中で彼の耳に届くのは、首に絡まるユニの嗚咽と、二人が動くたびに生じる湿った摩擦の音だけだ。
夢うつつになりながら、彼は欲望の深みに沈み込む。
ユニが一際高い声をあげて崩れ落ちた。
くったりと弛緩した背中を腕で受け止めて、ソンジュンもユニの上に倒れ込んだ。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  大人小説  一ヶ月感謝企画 

2014/11/16 Sun. 01:43  tb: 0   コメント: 2

【成均館 二次小説】(大人小説)果実の誘惑 - 最終話(感謝企画)  

成均館スキャンダル連載

大人小説です。ご注意下さい。

- - - - - - - - 
ユニの鎖骨に顔を埋めたソンジュンを、ユニの両腕がそっと抱き締めた。
「ごめん、重いだろう」
ソンジュンは、体をずらしてユニの隣に仰向けになり、擦り寄ってきた彼女の頭を左腕に乗せる。
恥ずかしそうに目を伏せたユニの頬を右手で撫でると、なお一層羞恥を募らせた彼女は、ぎゅっと目をつぶった。
いつも、彼女を抱いた後は、忙しなかった。
享官庁で、世間の目から逃げるように暗闇で愛を確かめ合って、そそくさと中二房に戻った。
彼女はソンジュンしか知らないのに、硬い木を背中に受けて、ぶつけられるソンジュンの熱にしがみつく交わりしか、与えてやれない。
「疲れた?」
「うん」
上等な布団の上で横たわっているユニは、綺麗だった。
赤みを帯びて濡れたように光る唇、首筋から胸にかけて汗で蒸気する肌。
火照った頬は柔らかそうに盛り上がり、繊細な睫毛が下瞼に長い影を落としている。
とろりと開かれた瞳は、まだ冷め切っていない熱をソンジュンに向けた。
彼女はいつもこんな表情をしていたのかと、ソンジュンは、初めて見るユニの様相に釘付けになり、一寸前の、疲れたか問うた君子らしい配慮は、頭から消えてしまう。
ユニは、仰向けになったまま、掛け布団を脇までたくし上げて体を隠しながら、細い指を床に辿らせて肌着を探り出した。
「ユニ、まだだ」
今夜はゆっくりと愛したい。
ソンジュンは、肌着を探して床の上を動く彼女の手をぎゅっと握る。
「え?」
「まだ、帰らない」
でも、と反論を試みた唇に、ソンジュンは指を這わせた。
「朝、人定(インギョン)の鐘がなったら、成均館に帰ろう」
「寝かせてくれないの?」
「明日は休みだ。あとで好きなだけ寝ればいいじゃないか」
「庠儒(サンユ)イ・ソンジュンが、昼間から寝るって言い出すなんて思わなかった」
「僕をそう仕向けた君は、傾城の美女だな」
困ったように視線を泳がせたユニの耳元に、ソンジュンは唇をそっと寄せた。
せっかく布団があるのだから。
さっき、仕返しと称して言葉を紡いだら彼女の肌が泡だったのを思い出して、またわざと、いつもと違うのだと顕示する。
案の定、ユニは目の淵を潤ませて首を振り、煌々と光を放つ行灯を見やった。



まだ溶けたままのユニの肌は、覆いかぶさったソンジュンの指の形に沿って、従順に窪んだ。
ソンジュンが解放したばかりの奥に触れると、ユニは小さくため息を漏らし眉をひそめる。
「辛い?」
「うん」
彼女の両目は、行灯をじっと見ていたが、ソンジュンはそれに気付いていて知らない振りをする。
そして、彼女が纏ったばかりの布団を下へ滑らせて、ろうそくの灯火で浮かび上がる、豊かな曲線を描く体を見つめた。
体を縮こませたユニは、ソンジュンの左脇にするりと入り込み、ユニに押されて横向きに寝転がったソンジュンの胸に、顔を押し付けた。
ソンジュンは左肘を立てて頭を支え、怠惰な動きで背中から腹へ、腹から背中へと右手を這わせた。
時折その手は経路を変えて、胸の肌まで回ったかと思えば、内腿を掠め、後ろの二つの丸い部位を通る。
その度に小さく跳ねる体は、ソンジュンの右膝によって、容易に二つに割られた。
向かい合ったまま、好き勝手に触れる男の膝を両足で挟み込んだ状態で、それでもユニは顔を隠した。
ソンジュンは無理強いせずに体を撫で続け、彼の肌に掛かるユニの息が徐々に強くなり、喉の奥から頼りない声が漏れ始めた頃、再び覆いかぶさった。
「もう、いいだろう」
ユニの二本の脚を割っていた膝を布団の上で滑らせて、仰向けになった彼女の敏感な部分に入り込む。
ユニは惚けた両腕を、ソンジュンの首に回した。
緩い両腕の輪は、ソンジュンが中に進むたびに、力が篭もる。
ユニの腕に導かれて、彼女の首に顔を埋めたソンジュンの鼻先に、蒸れた少女の匂いが充満した。
彼女は、甘い芳香を漂わせる蜜を、全身から滴らせているようだった。
蜜がソンジュンの肌に染みこんでいく度合いに比例するように、生々しい波が彼を飲み込み、肌の表面に張り巡らされた神経が、彼女の動き一つ一つに呼応する。
「好きだ」
ソンジュンがうめき声ととも告げた言葉は、彼の作る熱に翻弄されているユニには届かない。
彼は、ユニの頬に接吻をして、既に彼女が溺れている甘美な快楽を追いかけた。

(*)人定(インギョン)の鐘……夜10時に通行禁止の鐘がなり、朝四時の鐘で解除された。




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【作品名】果実の誘惑《大人》

【テーマ】 成均館スキャンダル二次小説  ソンジュン×ユニ  大人小説  一ヶ月感謝企画 

2014/12/11 Thu. 21:12  tb: 0   コメント: 0

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