芙蓉の書-成均館スキャンダル屋根部屋のプリンス3days二次小説

JYJユチョン主演の韓国ドラマドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「屋根部屋のプリンス」「スリーデイズ(3days)」の二次小説ブログです。
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テーマ: 臣下三人組 一覧

【屋根部屋 二次小説】君は僕のもの - 1  

屋根部屋のプリンス連載

* お買い物デート *

「パッカ、出かけるのか?」

君は僕のもの_001


「お母さんと食事をする約束なの。お昼は冷蔵庫に入れておいたから、勝手に食べて」
「そなたは、私とスー・・・、スー・・・」
「何?」
「スーパーでございます、チョハ」
「パッカ、そなたは、これから私とスーパーに行くのだ」
「もしかして、バナナ牛乳切れてる?わかった、帰りに買っておくわ」
「パッカ、もう決まったことだ。食事の予定は、次に回せ」
「はぁ?お母さんとの食事が先約よ」
「バナナ牛乳だけではない、ヨーグルトも切れておるのだぞ!!!」
「・・・ねぇ、そこの三人。テレビ見てないで、このアンポンタンの買い物に付き合ってあげてよ」
「「「そのような口をきいてはなりませぬぞ!」」」
「我らの教育が至らないばかりに、申し訳ございません。死罪に値します。チョハ」
「マンボ、わかれば良い」
「・・・大げさなのよ」
「パッカ姉上、大げさではありません!」
「・・・ともかく、欲しいものがあったら、今言ってくれる?買ってくるから」
「パッカや、何度言ったらわかるのだ。そなたは “私と” スーパーに行くのだ」
「そんなに行きたいなら、四人で行けばいいじゃない」
「私は、そなたとふたりで行くと決めたのだ」
「あーもう、話にならない」
「パク・ハ殿、買い物に一緒に行っていただけないか」
「ヨンスルさんまで、何よ?」
「パッカ姉上、我らには、チョハご所望の品がわからぬゆえ・・・」
「チサン、現代のものは何でも美味しいの。ブラックカードで、いーーーっぱい試し買いすればいいわ」
「しかし、チョハはパッカ姉上をご指名で有らせられる」
「ふーん・・・そうね・・・マンボ、今日の夕食は、オムライスにする?」

「「「 お ・ む ・ ら ・ い ・ す ~~~」」」

「・・・三人とも、なんだ!お・む・ら・い・す~に釣られおって」
「じゃ、でかけるから。あんたのお陰で、遅刻しそうよ」
「パ、パッカ・・・待つのだ!」
「行ってきまーす」

君は僕のもの_001_2


「皆の者、ここへ」
「「「申し訳ございません、チョハ」」」
「私が何を言いたいのかわかっておるな?」
「「「申し訳ございません、チョハ」」」
「お・む・ら・い・す~如きの欲に負けおって!」
「「「申し訳ございません、チョハ~」」」
「どいつもこいつも・・・!」
「「「「 チ ョ ハ ~ ~ ~ !!!」」」


-- -- -- --

出会った頃から、チョハはパク・ハに対して所有欲丸出しなので、タイトルを「君は僕のもの」にしてみました。
あんなにセナを追いかけまわしてたのに、7話冒頭、セナがパク・ハを泣かせたと知るや「僕のパッカに何をした!」と言わんばかりに、セナを睨んでますからねw
そんな恋愛未満な二人の関係を、軽いノリで書いていきたいと思います。




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【関連作品】

【作品名】君は僕のもの

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  イ・ガク×パク・ハ  臣下三人組 

2014/01/15 Wed. 07:00  tb: 0   コメント: 2

【屋根部屋 二次小説】君は僕のもの - 2  

屋根部屋のプリンス連載

* お買い物デート成功編 *

「食べ終わったら、みんなで本屋に行くわよ」
「本屋ですか?書物がたくさんあるのですね?」
「みんな、ハングルも読めるようになってきたけど、もっと沢山読んでスピードをつけないと」
「楽しみですね!」
「マンボは絶対に気に入るわ」
「うんん!」
「チサン、ファッション雑誌って知ってる?お洒落な服がたくさん載ってるわよー」
「う゛んん!」
「ヨンスルさんは、何が好きかな。格闘技の専門書なんか・・・」

「う゛ ん゛ ん゛ !!!」

「「「・・・これは、大変失礼いたしました、チョハ」」」
「そなたら三人は、ここで待つが良い。私が皆の好みの書物を見繕ってこよう」
「三人とも、楽しみにしてるじゃない。ね、行きたいよね?」
「「「・・・はい」」」
「本は重いの。あんたは運ばないんだから、三人も来なきゃ」
「車を出すゆえ、重たくはない」
「これは、三人のためでもあるの。好きな本のほうが、勉強が捗るわよね?」
「「「・・・はい」」」
「いや、ここで待て。それぞれに仕事を与えよう」
「仕事って何よ。今まで暇そうにしてたくせに。こんなヤツの言うことなんか気にしないで、行くわよ?」
「「「・・・・・・」」」
「マンボに書物は必要ない。すらすらと読めておる」
「チサンはまだ・・・」
「身なりについて書物から学ぶ必要はない。街に出れば、いくらでも観察できる」
「ヨンスルさんだって・・・」
「武術は鍛錬だ。ヨンスラ、励むが良い」
「もう、うるさい!みんな、一緒に行くわよ?」
「「「・・・・・・」」」
「行かないの?」
「我らは、留守を守ります」
「パク・ハ殿、チョハをよろしく頼みます」
「パッカ姉上、私には、ふぁっしょんざっし、なるものをお願いします」
「皆、楽しみに待つが良い」
「「「有り難き幸せにございます、チョハ~」」」
「・・・まったく!」



屋根部屋のプリンス二次小説、ヨンスル、チサン、マンボ


「近頃、チョハはパッカ姉上とお出かけになることが多いな」
「しかし、チョハには世子嬪媽媽がいらっしゃる」
「ト内官、ウ翊賛、ふたりとも鈍すぎる」
「というと?」
「パッカ姉上はチョハのお気に入りだ」
「お気に入り?」
「パッカ姉上に恋人でもできたら、その男は三族もろとも滅ぼされるに違いない」
「・・・・・・」
「ウ翊賛、顔が青いぞ?」
「もしかして、パッカ姉上のことを慕っているのか?」
「いや・・・そんなことは・・・・・・」
「チョハに知られたら大変だ。こう言ったらなんだが・・・チョハは・・・執念深くていらっしゃる」
「ウ翊賛、残念だが、パッカ姉上のことは忘れるんだ」
「しかし、チョハには世子嬪媽媽が・・・」

「「それとこれとは別!」」




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【関連作品】

【作品名】君は僕のもの

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  イ・ガク×パク・ハ  臣下三人組 

2014/01/22 Wed. 10:24  tb: 0   コメント: 2

【屋根部屋 二次小説】うれしはずかし - 1(感謝企画)  

屋根部屋のプリンス連載

「こちらの女人は、婚前でも体を許すと聞いたのですが、姉上はどうなんですか?」
パク・ハがチナンから戻り、五人は穏やかな日々を送っていた。
そんなある日の夕食。チサンは無邪気にパク・ハに尋ねた。
「な……なっ…………!」
彼女は食べ物を喉に詰まらせ、水を手に取る。
普段であれば、場の空気を読んでチサンを諌めるマンボも、面白がって話に加わった。
「ト内官、それは本当ですか?」
「ミミとベッキーが言っていたから、確かだ」
チサンは得意満面でスプーンを振った。
「いやいや、こちらのおなごは積極的だな。でも婚姻に支障を来たさないのですか?」
「それが普通らしい。ウ翊賛も聞きましたよね?」
ヨンスルは所在なげに両手を合わせた。
イ・ガクが咳払いを始めたからだ。
「ヌナ!ヌナは普通だと思うんですか?」
甘えるときだけ、ヌナ、と呼びかけるのは、チサンのいつもの戦術だ。
「しっ知らない!」
「あぁ、姉上は男と縁がないゆえ、こういった事情に疎いのですね」
彼は、馬鹿にするように、にやけた。
「ごちそうさま!」
パク・ハは真っ赤になって立ち上がった。
イ・ガクを睨む。何故助け舟を出さないのかと責めているのだろう。
イ・ガクは腰を浮かしたが、パク・ハはそれを無視して、自室に入ってしまった。
チサンとマンボは面白そうに笑っている。
「チサン、マンボ、やり過ぎだぞ」
イ・ガクに咎められ、二人は形式上頭を下げた。
しかし彼らは、会話の最中に一喝すればよかったものを、特に強く制しなかったイ・ガクの本心を、よく理解していた。
王世子とて一人の男。この世界の「おなごの事情」が、気になったのだろう。
「パッカ姉上は言い出せないでしょうから、チョハからお誘いされてはいかがでしょうか」
チサンが、最後のひと押しをする。
「もうよい。休むとしよう」
イ・ガクもパク・ハ同様、うっすらと顔を赤くして、席を立った。



パク・ハが水を飲みにキッチンに入ると、イ・ガクもちょうど水を飲んでいるところだった。
「あ……喉が渇いちゃって」
「ああ、そうだな。私もだ」
「うん……」
夕食後、部屋に篭もっていた二人は、ここで初めて鉢合わせてしまい、気まずさを隠し切れない。
しかし、この手の話題がおおっぴらに二人の間に横たわっている以上、なかったことにするわけにもいかなかった。
二人とも、口の中でもごもごと話す。
「パッカ、そなたは、どう思っているのだ」
「……ど、どうって?」
「だから、その、男女の……」
「それは、愛し合っていれば、そういうことも……」
イ・ガクは俯いて、暫く黙り込んだ。
ふぅ、と息を吐き、グラスをカウンターに置く。
「いいのか?関係が深まれば、あとでそなたが苦しむ」
「後悔したくないの」
「しかし」
「あなたがいなくなった後、もっと愛しているって言えば良かったって、後悔したくないの」
怖いのは、あなたでしょ。アンポンタン。
彼女はまっすぐに彼を見返した。
「わかった」
彼は、両手を彼女の肩に乗せた。
顔をすっと近づける。

これって、ここで、これから!?

「い、今じゃないからっ」
パク・ハは、ぐいっとイ・ガクの右頬を両手で押した。
イ・ガクは不意打ちをくらい、目を丸くする。
「こんなところで、信じらんないっ!!!」
彼女は、彼を押しのけ、キッチンを出て行ってしまった。
「パッカ……」
パク・ハの肩をつもうとした彼の手は、虚しく宙を舞った。


- - - - - - - -
一ヶ月感謝企画のお題 「イ・ガク×パク・ハ 大人小説、初めての旅行」のお話です。




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【関連作品】

【作品名】うれしはずかし《大人》

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  イ・ガク×パク・ハ  臣下三人組  一ヶ月感謝企画 

2014/04/12 Sat. 19:54  tb: 0   コメント: 0

【屋根部屋 二次小説】うれしはずかし - 2(感謝企画)  

屋根部屋のプリンス連載

仕事が終わり、部屋で休んでいるイ・ガクのところに、マンボがやって来て、小箱をイ・ガクに渡した。
「これは、何だ」
「こちらの世界では、使うんだそうです」
「だから、これは何なのだ」
マンボは顔を赤らめて、自らのスマートフォンをイ・ガクに押し付けた。
「使い方でございます」
「コン…ド……?」
ひと通り読み終えた後、と言っても時間にして数分程度だったのだが、イ・ガクの視線は宙を彷徨った。
「チョハ、忠臣として申し上げます。必ずお使いください」
居心地が悪いのは、マンボとて変わらない。
彼は、結論だけ述べると、そそくさと部屋を出た。
ドアの外で待機していたヨンスルとチサンが、にやけ顔でマンボの顔を凝視する。
「ト内官の得意分野じゃないですか!なんで、俺が……」
年下というのは、こういう時に分が悪い。
マンボは、Tシャツの胸元を掴んで、乱暴に扇いだ。
「練習して下さいって、ちゃんと言った?」
「言えません!」
チサンとマンボのやりとりは、部屋の中のイ・ガクにも筒抜けだった。
イ・ガクは、小箱を持ったまま、しばらく棒立ちになっていた。



結局、マンボがくれた小箱の中身を使う機会はやって来なかった。
一度、二人きりで家にいた時に、イ・ガクがソファーでパク・ハにキスをしたら、彼女は受け入れてくれた。
彼女をソファーに横たえても、抵抗しなかった。
しかし、パク・ハが甘い声を漏らし始めた頃、外出していた三人が帰って来てしまった。
玄関から家に入るとすぐにリビングだから、三人は、もちろんイ・ガクとパク・ハに気付いたが、彼らは慌てる様子もなく、何気ない風を装ってキッチンに入り、二人の様子を伺っている。
それでも、イ・ガクはそのまま続けようとした。
パク・ハはイ・ガクを突き飛ばした。
服を身につけていたのが、幸いだ。
「三人が帰ってきたのに!」
顔を真っ赤にして抗議するパク・ハに、イ・ガクは冷静に言った。
「朝鮮では問題ない」
曰く、いつ何時、我が身に危険が及ぶかわからないから、閨事の時も誰かが見張っているものだ。
だから、そなたも気にすることはない。と。
先日のキッチンでの彼の行動について、彼女はやっと理解できた。
しかし、当然、彼の説明は受け入れなかった。
だから、数日後、彼にそれとなく部屋に誘われても、臣下が四六時中聞き耳を立てている状況が「ありえない」という理由で、はっきり断った。
この状態を打破したのは、やはり、マンボだった。
次に打ち出す目玉商品を決める会議で、旅行のパッケージを提案したのだ。
「チナンの花見は、チョハの視察のおかげで、売れ筋商品になりました。今回も、行ってくださいませんか?」
「そうだな、他にもプロジェクトはあるし、テヨンだけでいいか」
チナンの花見パッケージが好調な売れ行きを見せていたので、テクスもすぐに許可を出した。
「そろそろ夏を視野に入れないと。……よし、釜山だ。釜山に行け」
マンボにとって、行き先はどこでも良かったから、彼は二つ返事で賛成し、仕事が終わると家に飛んで帰った。
「パク・ハさん、チョハとお二人で、釜山旅行に行ってくださいね」
返事も待たずに、マンボはさっさと彼女の釜山旅行も手配した。




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【作品名】うれしはずかし《大人》

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  イ・ガク×パク・ハ  臣下三人組  一ヶ月感謝企画 

2014/04/13 Sun. 17:25  tb: 0   コメント: 0

【屋根部屋 二次小説】君は僕のもの - 5  

屋根部屋のプリンス連載

* コーヒーブレイク *

「みんなのスーツも揃って、これで仕事も安心ね」
「我らのスーツ姿は、様になっておりますか?パク・ハ殿」
「もちろん!みんな格好いいわ!凄く似合ってる」
「まことでございますか?」

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「うん、本当に格好いい!チサンは、ちょっと可愛らしさが出てるから、ヌナに大人気になれるわ」

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「マンボは、聡明だって、一目で分かる。うん、いい感じ!」

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「ヨンスルさんは、さすが武闘派よね。スタイルが良いから、一番格好良く着こなしてるわ!本当に、みんな、凄く格好いい!」

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「みんな?パッカ、この私を忘れてはおらぬか?」
「パ、パク・ハさん!チョハは、いかがでしょうか。我らより、お似合いでいらっしゃると思うのですが」

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「……まぁ、普通?」

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「普通?この私の、どこが普通なのだ!そなたの目は、節穴か!?」
「だって普通じゃない。あんたぐらいなら、このカフェに一杯座ってるわよ」
「パク・ハ姉さん、チョハは朝鮮でも一二を争う、見目麗しいお方でございます」
「そうです。緑鬢紅顔(ノッピンホンアン)であられると、宮殿でも大変に評判で……」
「のっぴ?」
「そなたは卑しいから、この私の高貴さがわからぬのだな」
「パク・ハ殿、謝って下さい」
「そうです、チョハが普通であられるはずがありません。すぐ許しを請うのです」
「だって、感想聞いたのはそっちでしょ?素直に普通って言って、どこが悪いのよ」

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「何が普通だ、聞いて呆れる」
「チョハ、お許しください」
「ちょっと!こんなところで土下座しないでよ!」
「チョハ、我らはチョハが一番見目麗しいと存じております」
「左様でございます。チョハ、どうかお許しを」
「この者がわからねば、意味がない!!!」
「パク・ハさん、一緒に謝って下さい」
「嫌よ。普通って言ったら、普通なの!」
「いつかその駄弁を弄する口を裂いてやる」
「やってみなさいよ、ほら」
「皆の者、私は帰る!!!」




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【関連作品】

【作品名】君は僕のもの

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  イ・ガク×パク・ハ  臣下三人組 

2015/03/09 Mon. 06:18  tb: 0   コメント: 4

【屋根部屋 二次小説】夢  

屋根部屋のプリンス読切

Measuring a summer's day,
I only finds it slips away to grey,
The hours, they bring me pain.

Tangerine, Tangerine,
Living reflection from a dream;
I was her love, she was my queen,
And now a thousand years between.

Thinking how it used to be,
Does she still remember times like these?
To think of us again?
And I do.

Tangerine, Tangerine,
Living reflection from a dream;
I was her love, she was my queen,
And now a thousand years between.

-Jimmy Page

夏の一日を切り取ったんだ。
でも、灰色に色褪せてしまうだけなんだと気が付いた。
時間は、痛みをもたらすんだね。

タンジェリン、タンジェリン、夢の反射の中で生きているんだ。
僕は彼女の恋人で、彼女は僕の女王だった。
そして、今、二人の間には千年もの隔たりがあるんだ。

あの頃、僕たちがどんなだったか考えてる。
彼女は、まだ、あの頃を思い出しているかな。
もう一度、僕たちのことを、考えているのかな。
僕は、思い出しているよ。

タンジェリン、タンジェリン、僕は夢の反射の中で生きているんだ。
僕は彼女の恋人で、彼女は僕の女王だった。
そして、今、二人の間には千年もの隔たりがあるんだ。

- - - - - - - -

物見遊山を進言したのは、チサンだった。
「済州島にしよう!チョハ、済州島です、済州島!」
ソウルから帰って来て以来、臣下の三人は、人の目がないとわかるや否や未来の言葉を使う。
眉を顰めた己の代弁をするように、マンボが
「先輩、チョハは政務が山ほどあるんです」
と、興奮するチサンを諌めた。
マンボは、王世子が彼らの言葉遣いに気を害したわけではないことを、わかっていた。
マンボの言う通り、仁政殿(インジョンジョン)で家臣が一堂に会する度に、次から次へと運び込まれる直訴状や各地から届けられる紙の山が、瞬く間に積み重なって行く現状であることを思うと、物見を楽しむ気持ちなぞ、起こらない。
あからさまに肩を落としたチサンを励ましたのは、ヨンスルの報告だった。
「チョハ、済州島の一番摘みの蜜柑が献上されています」
「もう?」
済州島がどうしても忘れられない様子のチサンが、目を丸くして、同時に口角を大きく上げて、ヨンスルの目を覗き込んだ。
「今年の済州島は冷夏で、秋になっても冷気が厳しいので、早く実ったんですよ」
マンボが、畏まって座るのは止めとばかりに肩をぐるぐると回しながら、持ち前の博学多才ぶりを披露した。
「早速食べましょう!」
ヨンスルは、王世子への貢物をまるで我が物のように要求するチサンの脇腹を、肘で突いた。



ソウルに落ちたのは、春だった。夏になる前に、朝鮮に戻った。
パク・ハは、蜜柑は好きなのだろうか。
思えば、彼女の好物も禄に知らぬまま、こちらに戻ってきてしまった。

「パッカは、蜜柑のようなおなごだな」

甘さよりも酸味が勝る蜜柑を一房口に入れた後漏らした一言に、臣下の三人は顔を強張らせた。
何をしても結局ソウルのあの日々に心が戻ってしまう己をどう扱って良いものか、考えあぐねているのかもしれない。
「”タメ口”を許しているのだから、これぐらい付き合ってもよかろう」
途端に背筋を伸ばしたチサンが、その勢いでひれ伏す。
「いえ、そうではないんです。皆、ヌナが心配でなりません」
「怒っておるのではない。面を上げよ」
上体を起こしたチサンの目は、うっすらと涙が溜まっている。
「パク・ハさんは、お元気でしょうか」
控え目に心配を口にしたヨンスルの声も、震えていた。
マンボは、黙って俯いている。
「パッカは気丈だ。ジュース屋を元気に切り盛りしておるだろう」
この慰めを最も信じていない者が、言う。
四人全員がそうとわかっている取り繕いは、余計に部屋を静まり返らせただけだった。



パク・ハの名を口にした日は、眠りにつくまで、パク・ハが頭から離れない。
布団の中でのたうち回るのも、日課になってしまった。
パク・ハは、あの日々を、懐かしんでくれるのだろうか。それとも、すっかり忘れてしまうのだろうか。
己はパク・ハの恋人で、己にとって、パク・ハは后だった。
蜜柑のように、甘いだけではなく、すこし生意気な后。
このまま、ずっとソウルの夢の中に閉じこもってしまいたい。
手を繋いで笑いあったあの日々と、パク・ハが后として隣で微笑んでくれる、夢の中で。
三百年の時の隔たりは、永遠だ。
夢の中に閉じこもってしまいたい。会えないのなら、せめて。




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【作品名】

【テーマ】 屋根部屋のプリンス二次小説  イ・ガク×パク・ハ  臣下三人組 

2016/10/22 Sat. 17:42  tb: 0   コメント: 3

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